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「上野の森美術館大賞」展は千住博のためにあるのか。

第32回上野の森美術館大賞展の受賞作はなぞである。

《玄牝》は、「さすがに大賞だけあって、なぞなぞも特大である。いくら二流の公募展といっても大賞(グランプリ)受賞作である。何か取り柄があるにちがいないと探すのだが、何もない」()

高度な描写技法があるのだが、絵画表現には何の効果も生み出していない。それを千住博は選評で「見たこともない色彩で描かれた人工的で誘惑的な世界、それをアクリル絵具の安っぽさと重ねあわせて描き切った作為は見事だ」とばかり、凡庸さの中に新奇珍奇を競うポップ・アートに祭り上げるのだ。

「描き切った作為は見事だ」の一文を読んで私は憎悪すら感じた。

Kindleで柿栖恒昭の『現代絵画の再生』を読んでいたら、ニョウボの佐藤順子がぷりぷりおこりながらやって来た。大賞展のカタログを開いて「ココを見てよ」と言う。指差すところを見ると、王青さんの経歴の一番最後に以下のようにあった。

2013年 芸術学舎千住博ザ・スーパー・アートスクール入学

とあった。佐藤順子は不正とは言わないまでも八百長があったに違いないと言う。でも、名前は隠して選考するんじゃないのか、と言うと、絵を見れば誰のか判るじゃないと言う。たしかにそうだが、もし不正のようなことがあったら、わざわざこんな経歴を書くだろうか。きっと隠すだろう。わざわざ書いたということは、むしろ不正は一切有りませんと揚言していることにならないか。

ためしに芸術学舎を検索してみた。すると、あっけなく、すべての疑問が解けた。『千住博 ザ・スーパー・アートスクール』は、京都造形芸術大学が東北芸術工科大学の協力で開いた社会人向けスクール「芸術学舎」で2013年8月より開講された新講座だ。日本を牽引し、世界に発信できる芸術家の養成をめざすアートスクールだ。その一期生が王青さんだ。

何か話が出来過ぎていないか。王青さんはいわば大賞をとるために送り込まれた人物ではないのか。送り込んだ学校の校長が送り込まれた公募展の選考委員をしているのは偶然だろうか。アートスクールは2013年に開講し、年4回の開講、受講料は10万円、第四回の最終講座は2014年2月16日、ちなみに大賞展の搬入は2月25/26日と理想的なスケジュールだ。しかも上野の森美術館大賞の選考委員は今年から大幅に入れ替えが行われた。しかも、しかもが続くけれど、上野の森美術館は既成の美術団体の枠を越えた組織であり、千住博も無所属だ。そういうわけで上野の森美術館と千住博の思惑は完全に一致する。

大賞展の選評を読むと明らかに千住博が仕切っている。ポップ・アートのレトリック(屁理屈)も自家薬籠中の物にしている。土屋禮一の「今回はセクショナリズムを超越した作品」とか、山本文彦の「精緻な今日的な技法」とか、あるいは岡田修二の「パラドキシカルなイメージ」などはたぶん千住博の影響にちがいない。田中一村やゴーギャンと比べるのではなく、主題が似ているルソーの《夢》と比べれば、王青さんの技法などコンピュータモドキの古臭いイラストの技法であることは明らかなのに。

結論を忘れていた。年四回の開講でしかない《千住博ザ・スーパー・アートスクール入学》をワザワザ書き入れたのは何も公明正大だからではなく、『上野の森美術館大賞展』は千住博のためにあるのだと高らかに宣言するためだ。アートスクールの出身者であることを書かなければ、王青さんを送り込んだ意味はなくなる。

ひとまず終わる。今日から『上野の森美術館大賞展』後期が始まる。もう、佐藤順子の《昭和35年度都立西高等学校入学 1年D組》を見てもらうことは諦めた。大賞展に行く入選者の親戚知人の方は是非とも、「植物遠近法」で描かれたルソーの《夢》の絵葉書でもポケットに忍ばせて大賞受賞作《玄牝》をゆっくりとご鑑賞ください。いずれ、ポップ・アートの傑作と言われる時が来るでしょう。


2014.05.02[Fri] Post 11:50  CO:0  TB:0  上野の森美術館大賞展  Top▲

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