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「クール・ジャパン」を巡る美術業界の争い

どうやら美術業界の覇権争いは風雲急を告げているようだ。草間彌生と高橋龍太郎が、河口湖美術館に高橋コレクション展を見に来てもらったお礼に安倍首相を官邸に訪ねたという報道があった。近頃、首相が高橋氏の個人コレクションを見にいったり、皇后陛下が森美術館に『LOVE展』を見に行かれたりと現代美術が脚光を浴びている。勿論これはアベノミクスの成長戦略である経産省の「クール・ジャパン事業」の一環である。

経産省が出している「クール・ジャパン情報」のポータルサイトにはコントリビュータとして三潴末雄(ミズマアートギャラリー)と南條史生(森美術館館長)の名前が出ている。三潴氏は避暑中の安倍首相にゴルフ三昧ではなくたまにはアートを見に行ったらどうかと薦めたり、官邸は日本画ばかりではなく現代美術も飾ったらどうかと提案しているとツイートしている。森美術館は批判を覚悟で会田誠の『天才でごめんなさい』展を開催した。

他方で椹木野衣は『ARTiT』の連載《美術と時評》で『天才でごめんなさい』展は失敗だったと批判している。というのも「性と引用」は会田芸術の本質的な問題にもかかわらず、児童ポルノ疑惑や著作権侵害疑惑に対して会田本人も美術館側も真摯に答えていなかったというのだ。しかも、キュレイターの片岡真実が自分の著作から無断借用をしたとか、会田の芸術家としての戦略が誤魔化しだとか、巡回展はどこも引き受けなかったとか、仕舞いには、絶賛しているのは「美術関係者」や「文化人」で美術評論家ではなかったような、いやみとしか聞こえないことを言っている。それを読めば、口に出して言わないけれど、クール・ジャパンの利権を巡る「美の商人」(藤枝晃雄)たちの争いが背後にあることは想像がつく。

クール・ジャパンから外されているといえば村上隆だろう。『ヴェルサイユ宮殿』展でもドーハの『Ego』展でも村上は日本の美術館からは声をかけられていないと言っていた。また、「クール・ジャパン」なんて外国では誰も知らないと悪口さえ言っていた。クール・ジャパンという言葉をはじめて聞いたのは山口裕美の『クール・ジャパン』を読んだときだ。「現代アートのチアリーダー」と称している山口は自分で設けたクールジャパンの賞の選考で、断固として村上隆は選ばないと主張していた。その山口裕美がこのまえ「チャンネル桜」のクール・ジャパンをテーマにした討論番組に出ていた。

ともかく美術業界のことはよく知らないけれど、値付けの問題と考えれば目下起きていることはわかりやすい。かっての日動画廊と公募展団体を中心とした『美術年鑑』の号何万円の値付けから、バブルのころはオークションに主導権が移りかけたが、バブル崩壊によってウヤムヤになってしまったような気がする。しかし、ネットを見れば、美術業界の変化が感じられる。茂木健一郎が日展二科展は芸術とは関係ないと高校生にアドバイスしていたし、村上隆は公然と日本の美術に投資してはいけないと反旗をひるがえしている。ワコーなどのオークション業界は元気が無いようだけれど、ミズマなど積極的に海外の市場を開拓しているギャラリーもある。あるいは高橋龍太郎のようなコレクターが積極的に日本の現代美術に投資しているのもこれまではなかった日本の美術業界の新しい動きだ。

もちろん「クール・ジャパン」は産業政策だけではなく、芸術の問題でもある。ここで話は振り出しに戻る。ミズマ末雄や森美術館の南條史生がクール・ジャパンのコントリビュータになっている話だ。そうなれば会田誠が有力な対象者になりそうだが、本人はなるはずはないと思っている。田中功起が出品したヴェネチア・ビエンナーレの日本館が受賞したことを受けて、小松崎拓男がTOKYO POPの時代が完全に終ったと言う。村上隆、奈良美智、会田誠らが牽引した時代は終り、会田誠の森美術館の個展が最後の華だった。これは新コンセプチュアル時代の幕開けであると小松崎はツイートする。それに対して村上奈良美智(2014/8/31訂正)はTOKYO POPはおわったのではなく、定着したのだと反論する。椹木野衣は会田は歴史の評価を経ていないのでまだ世界標準で芸術とは認められないと言外にクール・ジャパンの対象にするのに反対したい様子だ。

難しい議論はともかく、日本の性文化こそクール・ジャパンにふさわしい。性文化といえば春画だろう。そういうわけで、ひとまず東京オリンピック2020年にはクール・ジャパンの目玉として葛飾北斎・会田誠の二人展を開催することを提案したい。会田誠の春画は児童ポルノではないし、北斎の春画は女性が一方的に虐げられていたわけではない、むしろ女性が男を性の道具にしていたことも世界の人々に分かってもらえる絶好の機会となる。

2013.09.22[Sun] Post 22:03  CO:0  TB:0  クール・ジャパン  Top▲

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