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高松宮殿下記念世界文化賞絵画部門受賞者 蔡國強の《火薬絵画》は何故つまらないか。 

古い話だが、産経新聞(10月24日)に《世界文化賞 授賞式》の記事が出ていた。「とにかく祭さんの顔を見に来ました」の見出しで、北野武がタキシードを着て、蔡國強を祝福に来たとある。北野武は少し前に『絵描き小僧展』をオペラシティ・アートギャラリーで開催したけれど、世界文化賞と何か関係があったのだろうか。

北野武がニューヨークの蔡國強のスタジオで火薬爆発絵画のコラボをしたテレビ番組を見たけれど、何処が面白いのか皆目わからない。たけしの《Monsieur Pollock》のランダムを利用した作品と比べて見ても、火薬の爆発の偶然性をコントロールした面白さはない。ただ火薬の爆発の痕跡があるだけだ。

《火薬絵画》は何故つまらないのか。

試しにWikipediaの《蔡國強》の解説を見てみよう。

異なった文明や社会や人々が互いに調和・共存するための手段としてアートを捉えている。火薬は中国の歴史や人類の文化にかかわりが深く、薬の一種である一方、爆発によりすべてを破壊し無に帰し暴力衝動を発散させるものである。彼は火薬をコントロールし爆発させることで、暴力衝動や破壊を創造へと転化させ、生命や存在の根源に繋がろうとしている。


本当にこんな複雑なこと感じるのだろうか。火薬の爆発の痕跡を見ても特に生命や存在の根源なんか何も感じない。絵を見て思想を感じることはある。でもそれは文学的な情緒であり、多くは具象的な図像主題と重なる。そうでなければ抽象的なアクション・ペインティングに「激しい生命力」を感じたりする。

理屈と膏薬はどこへでもつく。そもそも理屈はカタログを読まなければわからない。絵を見て見えるのは線や色や形である。識別できる図像があればそれも見る。

絵を見て我々は何に感動するのだろう。素朴な鑑賞者なら上手いか下手かを見るだろう。正確に模写しているとか、本物らしく見えるとか、肖像画なら似ているということだ。しかし、正確だけれど魅力がない線もある。下手でも魅力的な線もある。正確であれば、魅力がなくても下手とは言えない。

マチスのドローイングの線は正確ではない。誇張がある。歪みがある。しかし、魅力的である。下手なドローイングにも誇張や歪みがあるけれど、魅力はない。

正確なのが良ければ写真が一番正確だ。しかし写真はつまらない。つまらないのは写真が手で描かれたのではなく、光の痕跡(インデックス記号)だからだ。

蔡國強の《火薬絵画》も爆発の痕跡(インデックス記号)だ。だから《火薬爆発絵画》はつまらない。岡本太郎の《爆発芸術》よりつまらない。


注:ロザリンド・クラウスの『指標論』とは関係がありません。写真の記号論に関しては『写真はインデックス記号か?』を参照


2012.12.16[Sun] Post 18:18  CO:0  TB:0  美術展評  Top▲

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