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まとめtyaiました【『VOCA展2012』 桑久保徹VOCA奨励賞】

桑久保徹のことは『ARTIST FILE 2010』(国立新美術館)の展評にブログを書いた。そして以下のようにコメントした。わたしにはこの絵画をつまらないと断言することはできない。ひょっとしたら、まったく新しい絵画なのかもしれない。ただ私には絵画表面をいじくりまわした絵... .....続きを読む
2012.05.13[Sun]  発信元:まとめwoネタ速neo  

『VOCA展2012』 桑久保徹VOCA奨励賞

桑久保徹のことは『ARTIST FILE 2010』(国立新美術館)の展評にブログを書いた。そして以下のようにコメントした。

わたしにはこの絵画をつまらないと断言することはできない。ひょっとしたら、まったく新しい絵画なのかもしれない。ただ私には絵画表面をいじくりまわした絵にしか見えないことも本当だ。そういう意味ではVOCAに推薦すれば受賞まちがいなしの作品である。次の作品に期待しよう。


あれから二年たってVOCA奨励賞を受賞した。去年は絹谷幸二賞を受賞している。

今回の作品も『ARTIST FILE』とおなじ構図なのだが、色彩は黒と白とブルーグレーの落ち着いた色調で、以前のような目を刺激する尖った色使いではない。水玉(風船?)も絵画表面とイリュージョン空間をつなげて、遠景の山と俯瞰の近景が抽象的な空間のなかで一体となっている。今回のVOCA展の近藤智美、小村希史、関根直子(抽象画)などの作品もそうだけれど、イリュージョン空間の中ではなく、絵画表面に線や図形を描いて、絵画の物理的表面をきわださせる手法が流行している。

これは知覚された平面性と想像された三次元空間の分離なのだが、たいていは、後者の三人のように、絵画の平面性を見せるためだけの技法に堕している。そのなかで、桑久保徹の作品はグリーンバーグが『モダニズムの絵画』で述べた三次元空間と平面性の弁証的対立を巧みに和解に導いている。

この「三次元空間のイリュージョン」と「絵画表面の平面性」の弁証法的緊張をまとめておく。

1:古典大家の絵画では、イリュージョンが絵画の平面性を抑圧している。それでも、近づいたり、斜めから観察したりすれば表面は見える。

2:マネのようなモダニズムの絵画は平面性をはっきりと宣言している。「知覚に基づいた想像」なので、イリュージョンにも平面性にもどちらにも自由に注意を向ける事が出来る。

3:抽象画は絵画的イリュージョン(図像主題)がないので、基本的に平面性が優位である。

4:抽象画には歩いて入れる絵画的イリュージョンはないが、目で見るだけの視覚的イリュージョンはあり得る。抽象画の弁証法的対立は非常に複雑微妙であり、個々の作品に応じて見ていかなければならない。例えば斉藤規矩夫の作品のように。

5:三次元空間と平面性、すなわち知覚と想像(知覚に基づいた想像)が分裂している場合。たとえばゲルハルト・リヒターの《Overpainted Photographs》のように。



以上はもちろん暫定的な分析である。桑久保徹の作品は「5:」と「2:」の折衷だと思われる。水玉(風船)は絵画表面の模様として平面性をあらわにし、風船として風景の中の空に浮かんでいる。もちろん、厚く塗られた絵具の小片は絵画表面の平面性を強調するとともに、離れて見れば、空間イリュージョンに生気を吹き込んでもいるのだ。







































2012.03.22[Thu] Post 23:44  CO:0  TB:1  美術展評  Top▲

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2012.05.13[Sun]  発信元:まとめwoネタ速neo  

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