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『島田章三展』横須賀美術館(絹谷幸二評)

展覧会を見たわけではない。東京新聞の展評『島田章三展』に添えられた作品《課題制作》(1980年)が目を引いたからだ。と言うのも、最近は遠近法のことばかり考えていたので、透視図法で描かれたホワイトボードや定規類、ボードの描かれた円や三角の図形が目を引いたのだ。

書いているのは絹谷幸二で、展評ではなく紹介文だそうだ。島田章三は教師として学生の指導に熱心だったこと、自分も公私にわたりお世話になったこと、堅牢なマチエールに裏付けされた画風や同じく画家である鮎子夫人との二人三脚、今後とも多くのことを学んでいきたいことなど、賛辞を贈っている。こんな紹介文を読むと、人は島田章三の展覧会に行きたくなるのだろうか。画壇の大物同士の付き合いを述べただけの紹介文である。

最初見たときはキリコの形而上絵画を思い出した。「堅牢なマチエール」と言われるようなところは公募展風の作品にも見える。しかし、横須賀美術館の『島田章三展』の解説には、島田はヨーロッパ留学中に「キュビスムを日本人の言葉(造形)で翻訳」することを自らの課題として見出すとあるけれど、わたしにはキュビスム風のところは見えない。多視点の空間と言うより、多様な絵画言語が雑多に散りばめられているように見える。

ホワイトボードの誇張されて透視図法、そこに描かれた円と三角形が正面を向いている、床と壁が同じ表面でつながっている、白と黒の幾何学的な分割、、肩と腕の大きさが左右不揃い、無彩色の灰色の描写と彩色描写の混交、中でも、人物が石像のように灰色なこと、そして、セーターとオーバーオールとスニーカーのリアルな描写などなど、どこかちぐはぐで、眼ではなく、頭で描いているのではないかと疑われる。

もちろん、実作を見なければなんとも言えないが、すくなくとも写真でも十分に分かる遠近法やその他の描写の技法から推察して、マチスの《ニースの大きな室内》のような空気感のある室内とは思えない。もちろんこれが「キュビスムを日本人の絵画言語に翻訳」したものだとすれば、それはたぶんそういうことなのだろう。わたしにはそれ以上のことは分からない。




2011.11.07[Mon] Post 23:02  CO:0  TB:0  美術展評  Top▲

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