ART TOUCH 絵画と映画と小説と

もとは美術展評のブログ 絵画と映画と小説と、そして哲学を少々

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.--[--] Post --:--  CO:-  TB:-  スポンサー広告  Top▲

COMMENT

NAME

SUBJECT

BLOG/HP

PASSWORD

COMMENT

SECRET: ※非公開コメントにしたい場合はBOXにチェックをして下さい ⇒ 

SUBMIT: 送信 

TRACKBACK

スポンサーサイト のトラックバックアドレス
http://petapetahirahira.blog50.fc2.com/tb.php/79-225d0d38
 ⇒ この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

マーク・ロスコ

  マーク・ロスコ(川村記念美術館-常設展示)★★★★☆

 ジャコメッティ展を見に行ったついでに、常設展示のマーク・ロスコのシーグラム壁画を見た。ロスコを川村美術館で見るのは、ゲルハルト・リヒター展とクレー展、そして今回のジャコメッティ展で3度目である。
 以前、川村美術館の『シーグラム壁画』のことは、ブログ(中村一美)で触れたが、96年に東京都現代美術館で行われたロスコ展のときの感動に比べ、川村のロスコは面白くないという印象だった。
 東京都現代美術館のロスコ展では、感動のあまり涙を流していた女房も(絵を見て涙を流したのはロスコが最初で最後らしい)、川村のシーグラム壁画には、感動はしたものの涙を流すほどではなかったという。私と言えば、ブログに書いたように、展示室が薄暗く、作品も明度差があまりないシーグラム壁画がぼんやりとして、焦点が合わず鑑賞どころか、「知覚する」ことさえできなかった。
 ぼんやりと焦点が定まらなかったのは前の二回とも同じだったので、今回もあまり期待しないで展示室に入った。ところがどうだろう。今回は、見えるのだ。目を擦って見たがやっぱり見える。少し照明が明るくなったのではないかと、女房に聞いたのだが、前と同じだというのだ。明るさなんてものは、機械で測定しないかぎり、なかなか客観的に分かるものではないし、それなら、電球を変えたとか、壁や天井の掃除をしたとか、なにかしら変わったのではないか、あるいは、私の目が鳥目だったのが、少し良くなったのかもしれない、など、いろいろ考えたが、やっぱり、照明が微妙に変わったのだと結論づけた。それほど、劇的によく見えるようになったのだ。
 若い男がソファーに座って、身動きもしないで正面の一番大きな絵を見ている。僕は邪魔になるのもかまわず、その絵に近づいたり、遠ざかったりして、焦点が合うか、何が見えるか確かめてみた。近づけば、やっぱりモヤッとするところもあるけれど、明るい部分は、燃えるように浮き立つように輝いてみえた。入り口近くの小さな絵は、暗い小豆色の中に深い緑の矩形が沈み込んでいくようにみえるし、微妙な明度の違いはまるでわれわれの沈黙を誘うように呼吸している。
 それにしても、東京都現代美術館のロスコに感じた天と地の分離創造ような具象的な感覚とはちがった、もっと凝縮していくような吸い込まれるような、そのくせ何処か華やかな色彩に感じられた。
 はじめてのときは、あまりに照明が暗く感じたので、監視員に「暗いのは作者の指定か」と聞くと、「そうだ」との答えだったし、そのあと、シーグラム壁画のエピソードなどを読んで、作者がそう言うならそうなのだろうと、思いながらも、それにしても、ロスコは自分の作品を見えないままに描いたのかと、いくら観者の身体を包み込むような感覚といっても、明晰な知覚がなければ、われわれの身体感覚は不安定になるのにと不満だった。
 しかし、今回、その理由は分からないまでも、ロスコの壁画を「知覚」することができ、あらためてロスコの素晴らしさを認識したということになる。
にほんブログ村 美術ブログへ 
2006.11.05[Sun] Post 00:37  CO:0  TB:0  美術展評  Top▲

COMMENT

NAME

SUBJECT

BLOG/HP

PASSWORD

COMMENT

SECRET: ※非公開コメントにしたい場合はBOXにチェックをして下さい ⇒ 

SUBMIT: 送信 

TRACKBACK

マーク・ロスコ のトラックバックアドレス
http://petapetahirahira.blog50.fc2.com/tb.php/79-225d0d38
 ⇒ この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Log in*/RSS*】  Design 「AZ+」Plugin Template...  Page Top▲
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。