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大竹伸朗全景

大竹伸朗全景(東京都現代美術館)★★★★☆

 会場は美大生とおぼしき若者でいっぱいだった。アメリカ人の団体客もいた。大竹伸朗がキャップをかぶって、ホールを横切っていた。
 最初の中二階の旅をテーマにしたドローイングで、大竹の才能を十分楽しんだあと、三階の展示室に行った。
 あまりの膨大な作品群に圧倒されて、頭が混乱し、疲れ果て、いい加減切り上げて、また、出直そうと、エスカレータを降りた。
 一階の最初の部屋に展示されていた抽象画のシリーズを見て、女房が「デュシャンだ」といった。門前の小僧もずいぶんとお経を憶えたもので、たしかにタイトルは『網膜』となっている。デュシャンの「網膜的絵画」との関係はよくわからないまでも、『網膜』がつまらないのを確認して、デュシャン嫌いの女房は満足そうであった。
 とにかく、もう一度見に来ることにして、足早にみてまわった。最後の地下二階の『女神の自由』はなんだかサッパリ解らない。ホワイト・エレファントのギャグかなとも思えるし、ただ、この女神が太っているので、「女神の自由って、太る自由のことか」と女房が、またも、見張りの監視員に聞きに行った。もちろんアルバイトの監視員は知らない。とにかく、われわれは、ダイエットを拒否した女神が、右手にソフトクリームを持ち、左手にビデオを抱えていると結論づけて満足であった。
 *
 展覧会を見るときは、原則として予備知識なしで見る。解説を読むと鑑賞の妨げになるからだ。とくに近頃のアートは、作家と学芸員と評論家の共謀なので、「だからどうした」と言いたくなる作品があふれている。気をつけなければならない。
 大竹伸朗が何をやろうとしているのか朧気ながら解ってきた。非常に正統的な絵画を追求している。あらゆる試みをしている。モダニズムもポストモダニズムも、ポップも抽象も、すべてひっくるめて、還元主義でも純粋主義でもなく、ただひたすら絵画を追求しているように思える。(最近はちょっとアートに堕落しているようにも思えるが)
 とにかく理屈なしで、大竹を見た。面白いモノもあるし、つまらないモノもある。たとえば、『木枠・キャンバス』(?)は廃船の木材で、キャンバス張り用の木枠を作ったモノだが、作品は二つ並んでいて、一つは外枠だけで、もう一つは縦に一本、横に二本の補強がしてある。どちらもキャンバスは張っていない。張ったら、木枠が見えなくなってしまうのだから、張っていないのは当たり前なのだが、だからといって、これは、還元主義的なミニマリズムとも思えない。
 船の廃材は、平面性を持つように組み合わせてあり、しかも、ペンキのアトが残っていて、それだけで、縁だけ描いた抽象画のように見えて美しいのだ。それも、補強のない外枠だけのほうが、断然美しい。枠の外側の白い壁が、地となって沈み、内側の白い壁が図となって浮かび上がってくるのだ。
 それに比べると、補強のある木枠の方は、大袈裟なインテリア商品に見えてしまう。
 もう一度見に行くつもりだが、そのまえに、いくつかの評論を読んでおくつもりだ。おそらく、作品の評価はそれほど変わらないと思うが、どうなるやら。
 つづく。
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2006.10.29[Sun] Post 10:14  CO:0  TB:0  -大竹伸朗  Top▲

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