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ポロックのテクニックや修練がどのようなものかは存じませんが、ご紹介の映像から立体視出来ること等、あり得ないと思います。一般的に立体視とは両眼視差による脳の機能であり、そこでは左右の目が別のものを捉えることが必須となります。ここで言われている「壁紙ステレオグラム」とはランダム・ドット・ステレオグラムの類かと思いますが、そこでは左右の目を交差視、並行視の状態にし、それぞれ別の像が融像された時点で立体視が生じます。ポロックがそうした仕掛けを施した可能性は無いとはいえませんが、それを確かめるには交差視、並行視による融像という手続きが必要であり、動く映像では不可能でしょう。少なくとも静止画像が必要です。もし、上の映像で立体に見えると言われるなら、それはステレオグラムの原理…一般的に言われる立体視では無い、他の要因であるかと思います。たとえば後退色や進出色など…それを持ってしてポロックがステレオグラムを仕掛けたとは言えないと思います。付け加えて言えば、モダニズムを信奉されている方はポロックの絵画に絵画的空間イリュージョンがあると盛んに言われますが、それもこの場合と同様に後退色や進出色の類ではないでしょうか。後退色や進出色という作用が絵画的空間イリュージョンの総てと言われるなら、そうかも知れませんが。
2010.12.09[Thu]  投稿者:岡田萬治金箔美術  編集  Top▲

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ポロックが易しいというなら、自分でやってみろ。【首振り立体視①】

ニューヨーク・タイムズ(12/3)に、スティーヴン・マケルロイ記者の“If It's So Easy, Why Don't You Try It.”の記事が掲載されている。

死後の名声とオークションでの高値にも拘わらず、生前も今も、ポロックの作品はでたらめなエネルギーの無秩序な爆発で、彼は天才でもなんでもないという批判が繰り返し行われている。

それに対して、美術史家でキュレーターのヘレン・ハリソンが“The Jackson Pollock Box”を作った。数枚の小さいキャンバスと紙、ブラシと液体のアクリル絵具を入れたスクイズボトルが入った「ポロック・キット」だ。

これを使って、ポロックのポーリング絵画に挑戦してもらえば、ポロックがデタラメにやったわけではなく、バックグラウンドもあるし、テクニックの修練もしたし、これまでの絵画を踏まえた上での革命的な作品であることを理解してもらえるとヘレン・ハリソンは言う。

ポロックが易しいと思って、やって見ると難しいのは、ポロックがデタラメをやっているわけではなく、ちゃんと絵具をコントロールしているからだ。ポロックのポード絵画は、絵具をランダムに撒きちらす“アクション・ペインティング”ではない。画布を目で見ながら、もちろん偶然を利用しながらも、しっかりとポーやドリップやスプラッシュをコントロールしているということだ。

われわれが真似の出来ないポロックの秘密とはなんだろう。

ポロックをYoutubeで検索したら面白い映像があった。55秒ぐらいから注目。カメラが右に移動すると、立体視が現れてくる。



この立体錯視をはじめて見たのは、ウィーン美術アカデミー名品展(損保ジャパン美術館2006年)で、ローベルト・ルスの≪ベンツィンガー・アウの早春≫の木立の枝を見たときだ。同じような現象は2008年の『世界文化大賞展』のザオ・ウーキーとアンゼルム・キーファーの作品にも見られる。

この錯視はスティーブン・ピンカー(『心の仕組み』)の「壁紙ステレオグラム」の立体視やオップアートの錯視と同じ仲間で、いわば準知覚であり、絵画イリュージョンの「知覚に基づいた想像」とは別のものである。

ポロックはこの立体視を生み出す秘密というより「コツ」を知っていたのではないか。これを解明するのは「知覚心理学」の役目だが、少なくとも錯視というものは、ブリジット・ライリーのオップ・アートで判るように、むしろ絵画の楽しみを台無しにするものだ。

もちろんポロックのポード絵画には空間のイリュージョンがある。ポロックの立体視が、本来の空間イリュージョンにどのような影響を与えるか実際にポロックの絵の前に立って、首を振らずに、鑑賞してみなければならない。

ロスコとニューマンの傑作が川村美術館で見られるし、個展もあった。けれど、ポロックの代表的な作品は日本で見られないし、個展もまだないことが、ポロック理解の妨げになっているような気がする。わたしのように「ポロック知らずの評論家気取り」が多いのではないか。


【首振り立体視②】へ

2010.12.08[Wed] Post 20:42  CO:1  TB:0  絵画の現象学  Top▲

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ポロックのテクニックや修練がどのようなものかは存じませんが、ご紹介の映像から立体視出来ること等、あり得ないと思います。一般的に立体視とは両眼視差による脳の機能であり、そこでは左右の目が別のものを捉えることが必須となります。ここで言われている「壁紙ステレオグラム」とはランダム・ドット・ステレオグラムの類かと思いますが、そこでは左右の目を交差視、並行視の状態にし、それぞれ別の像が融像された時点で立体視が生じます。ポロックがそうした仕掛けを施した可能性は無いとはいえませんが、それを確かめるには交差視、並行視による融像という手続きが必要であり、動く映像では不可能でしょう。少なくとも静止画像が必要です。もし、上の映像で立体に見えると言われるなら、それはステレオグラムの原理…一般的に言われる立体視では無い、他の要因であるかと思います。たとえば後退色や進出色など…それを持ってしてポロックがステレオグラムを仕掛けたとは言えないと思います。付け加えて言えば、モダニズムを信奉されている方はポロックの絵画に絵画的空間イリュージョンがあると盛んに言われますが、それもこの場合と同様に後退色や進出色の類ではないでしょうか。後退色や進出色という作用が絵画的空間イリュージョンの総てと言われるなら、そうかも知れませんが。
2010.12.09[Thu]  投稿者:岡田萬治金箔美術  編集  Top▲

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