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もとは美術展評のブログ 絵画と映画と小説と、そして哲学を少々

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モダン・パラダイス展

  モダン・パラダイス(東京国立近代美術館)★★★★

 いい加減な企画のような気もするが、私には大変面白い展覧会だった。といっても日本の近代絵画史をがどうのこうのと言うほどの知識があるわけではないのだが、ただ、大方の作品は大原美術館と国立近代美術館の常設展や画集などで見たもので、それをあらためて、テーマごとに、西洋と日本の作品を並べてみると、それまで気付かなかった作品の面白さが発見できるということだ。
 モダンパラダイス


 萬鉄五郎の『裸体美人』は、この美術館の常設展示で何度も見ていて、その不思議な魅力はギャグではないかと疑っていたのだが、ゴーギャンに影響を受けたと知って、なるほど萬鉄五郎は美人画ではなく、本物の日本の裸婦を描こうと真剣だったのだと納得できる。

*
 ほかにも、菱田春草とモネ、土田麦僊とルノワールなどの比較が興味ぶかかった。そもそも日本画というものが、明治時代に西洋の影響を受けて作り上げられたものだということを知ってはいたのだが、あらためて、日本画が洋画とは違った形で印象派の影響を受けたことをこの目で見ると、日本画が装飾的だとか図案だとか言って、おとしめることはできない。
 気になったことが二つある。一つは抽象画の分野がつまらないことだ。欧米の側には、カンディンスキー、ミロ、フォンターナ、フォートリエ、ポロック、デ・クーニング、ロスコ、それにゲルハルト・リヒターまで、小品ながら展示されているのだが、日本側にはめぼしい作品はない。近代美術館には日本の抽象画家の作品も多く所蔵されているはずだが、『東西名画の饗宴』という副題に、抽象画はふさわしくなかったのだろうか。それとも、藤枝晃雄や上田高弘が言いかがりをつけるからやめておいたのだろうか。
 まあ、そんなことはどうでもいいとして、もう一つの疑問は、絵画にまじって写真も展示されていたことだ。写真が芸術たり得ることに異存はないのだが、絵を見ていて、そこに突然写真が現れると、私の視線はいったい何を見ればいいのかと、最後まで、違和感をぬぐい去ることができなかった。
 写真を見るとき、我々の視線はストレートに被写体に向かう。ボケていたり、ブレていたりすれば、なおさら、被写体を見ようとする。しかし、絵画はそうではない。とくにこの『東西名画の饗宴』は対象ではなく、対象の描き方を楽しむ展覧会で、メデュウムや形式や技術や方法に注意を向けて見ている。そこに突然、写真が現れるとビックリする。勿論写真も様々な表現の可能性を持っていることは、この展覧会をみればよく分かる。しかし、写真はどうしても暴力的なリアリズムから逃れることはできないのだ。
 できれば、写真の代わりに抽象画をもっと展示して欲しかったけれど、そんなことをしたら、『東西名画の饗宴』ではなく、日本の絵画が西欧の貧弱な模倣であることがあからさまになってしまうのかもしれない。
 いずれにしろ、個展とはちがった絵画鑑賞の楽しみを与えてくれる展覧会だった。美術愛好家なら是非見に行くことを薦ます。
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2006.10.01[Sun] Post 01:45  CO:0  TB:0  美術展評  Top▲

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