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会田誠の記号論②

グーグルで「1+1=2」をブログ検索をすると以下のブログにヒットする。上位のブログから「1+1=2」にかんする部分を書き出してみた。

ほかに油彩画「1+1=2」という作品があり、これを表現主義的に荒っぽい筆致で描いている。またそれは同時に数字を描いたジャスパー・ジョーンズの作品の引用、またはパロディでもあるのだろう。(mmpoloの日記

これは、表現主義の作家のような大胆なタッチで厚塗り下絵の具をぐりぐりと広げ、「1+1=2」の文字を描いたものである。原色の絵の具をチューブからひねり出しブラシで大胆に混ぜ合わせた画面は色彩が豊かで目にまぶしい。この作品は今回2点展示されている「みんなといっしょ」シリーズのタッチにも通じるいびつな曲線が印象的だ。「みんなといっしょ」シリーズは、作家自身が、いわゆる「芸術家」が個性的なタッチを持っており、それが世間でもてはやされるのに対して、自分にはそうした個性が無い、ということをテーマに制作し続けているシリーズである。(思うこと

東京芸大油絵科出身の会田が四半世紀ぶりに描いたという油絵が「1+1=2」は原色の絵の具自体が歓喜のあまり踊っているようなアンフォルメル。(江森盛夫の演劇袋

ニューペインティングと言われるような
アメリカの抽象美術をイメージした作品。
その意味とは・・・
よく見ると描いてあるのがわかる、
「1+1=2」。
下らな過ぎて、面白い。
つまり、時代遅れのスタイルの作品を
日本人がいまだに有り難がっている風潮への
ウィットに富んだ皮肉。(ロマンチック遊戯

流行遅れのかき方。80年代。ニューペインティング。(プラムコーポ)これは会田誠のミズマのトークショーでの発言

油彩1+1=2「なんだか泣けてくる。荒っぽい厚塗りでかき消されたような数字が、人間の横顔のようでもあり、骨にもみえる。それを否定しつつ、原理というか原則・原点、あるいは実体に戻るという宣言でもある……」(My Last Fight

「1+1=2」 フォーヴだ。油絵の具の匂い。チューブから絞られたまま、弛められても混色されてもいない生の絵の具が画面上でなすられている。チューブの口で固まった黄 色い絵の具塊もそのままに。あきらかに隣に展示された「灰色の山」の神韻さを打ち壊す作用。後述のように「灰色の山」をネンザさせる目的か。(てぺいの釣行記とか

特に「1+1=2」は作品を観たときには、普通の抽象にしかみえなかったのに、タイトルを知ってあらためて見返して、作品意図が分かったときに正直ヤラレタと思ってしまいました。(Art☆Holic ←凡人墨客→




「mmpoloの日記」さんが、数字を描いたジャスパー・ジョーンズの作品の引用、またはパロディであると書いているけれど、私にはまったく違うものに見える。ジャスパーの数字は国旗や地図のように平面的なものだが、会田の数字は立体的に描かれ、浅いけれど三次元の奥行きのイリュージョンもある。それよりも大きな違いは、ジャスパーの数字は活字体なので、一文字でもはっきりと数字であることが判り、会田の数字のように容易に抽象的な形体に退化しない。

ほかは、多くはフォーブ、表現主義、荒っぽい厚塗り、アンフォルメル、ニューペインティング、豊かな色彩が目に眩しい、歪な曲線など、肯定的な積極的な評価が多いのだけれど、それに対して、「プラムコーポ」さんが書いている会田自身の「流行遅れのかき方。80年代。ニューペインティング。」の発言に沿ったニューペインティングのパロディという解釈もある。

会田誠には、日本画の大家たちのパロディ作品がある。これらは具象画であり、どこがパロディになっているかひと目で判る。この他に、岡崎乾二郎の抽象画作品のパロディがある。これは浅田彰を批判するキャプションでパロディであることを明示していたし、キャプションがなくても、パロディであることが明らかだった。ところが、《1+1=2》はどこがニューペインティングのパロディなのか判らない。確かに表現主義的なところがあるといえばあるけれど、『会田誠の記号論①』で述べたように、折衷的ではあるけれど、モダニズムの正統な方法に従って制作しているように思われる。

これは推測だけれど、会田は『美術手帖』(2008年5月号)の座談会「先生、僕に『絵画』を教えてください!」で抽象画の描き方を教わっているぐらいだから、この《1+1=2》も結構まじめに描き始めたにちがいない。ところがうまくいかなかった。会田も座談会でも質問している通り、抽象画はどこから手をつければいいのか難しい。そこで、たぶん思いつきだろう、抽象でもあり具象でもある数字から描き始めた。そして失敗した。

抽象画わからないという会田誠もさすがに自分の抽象画《1+1=2》が下手くそだと言うことぐらいはわかる。そこで会田は、《1+1=2》の下手くそ具合が、何でもありのニューペインティングにちょっと似ているところ(?)があるとばかり、ニューペインティングのパロディだという弁解を思いついたのではないか。

会田誠は弁解が多すぎる。つづく。


会田誠の抽象画』へ

2010.08.01[Sun] Post 02:12  CO:0  TB:0  -会田誠  Top▲

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