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もとは美術展評のブログ 絵画と映画と小説と、そして哲学を少々

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『猪熊弦一郎展』オペラシティアートギャラリー

楽しい展覧会だった。画家・猪熊弦一郎の仕事を、谷川俊太郎の絵本『いのくまさん』の内容に沿って紹介する展覧会だという。

猪熊の名前を知ったのは『小説新潮』の表紙画の作家としてだ。上野駅のコンコースの壁画と東京駅八重洲口の壁彫が猪熊の作品とは知らなかった。とくに面白いとも思わなかった。

強く印象に残っているのは、半蔵門線三越前駅のホーム壁画だ。もちろん猪熊の作品だとはしらなかったけれど、憶えているのは、三越のギャラリーに『絹谷幸二展』を見に行ったとき、三越前駅の壁画を見て、ニョウボとちょっとした言い争いをしたからだ。

私は面白いと思ったのだが、ニョウボはつまらないと言う。電車のホームだから毎日同じ人が見て、すぐに飽きると言うのだ。たしかにそうかもしれない。抽象画といっても、微妙に擬人的で、跳んだり撥ねたりオリンピックの会場案内の掲示のように見える。それでもデザインとしてはワザとらしいところがない。毎日見ても飽きることはないだろうとおもった。

今度の展覧会の抽象画も絵本というテーマということもあるけれど、擬人的有機的形態である。もちろん絵画というよりも挿絵イラストだという物足りなさは否めないけれど、オペラシティが好んで開催する建築や家具や照明器具、あるいは立体作品などと比較しても、平面に描かれているだけにイリュージョンがあって、楽しめる。

帰りに、ショップで『猪熊弦一郎の仕事展』のカタログを買った。初めはピカソの影響、のちにマティスの影響を受けている。戦後はほとんどマチスの模倣といえるが、それは表面的な模倣であって、マチスの空間や色彩を理解していたわけではない。たとえば、猪熊はマチスの「へのへのもへじ」の顔を模倣しているが、それはただデザインとしてであり、マチスが「顔」の象徴性表現性と格闘したモダニズムの問題を理解していたとは思われない。

そういうこともあって、マチスは、あくまでも具象画に留まったけれど、猪熊はデザインとしての抽象画に進んでしまったのではないか。晩年の抽象化したマチスの切り絵は、猪熊のセンスの良い抽象画とくらべれば、鈍重なところがあるけれど、それはマチスの絵がデザインではなく絵画だということだ。

猪熊はイサム・ノグチと親交があったという。日系人のイサム・ノグチの抽象彫刻もまたモダンなジャポニスムのデザインだった。

2010.04.29[Thu] Post 23:46  CO:0  TB:0  -猪熊弦一郎  Top▲

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