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『長谷川潾二郎展』平塚市美術館

めずらしく、ニョウボが自分から『長谷川潾二郎展』行くと言い出した。もちろん《猫》を見るためだ。

潾二郎の絵は感動するといった類の絵ではないが、VOCA展などを見た目にはなにかホッとするところがある。入り口を入った正面の壁に、お目当ての《猫》(1966年)ではなく、若い頃に描いた《猫と毛糸》(1930年)が掛けてあった。まだ、荒削りなところがあるけれど、すでに36年後の《猫》を予感させるものがある。猫の顔の模様が仮面舞踏会に行くようで可笑しい。背中の模様も仮面になっている。毛糸が猫の真似をして寝そべっている。

洲之内徹は《バラ》を偶然額縁屋でみつけ、ひと目で気に入って、額縁のおまけにもらってきたという。そう言われれば、ガラスの水差しに生けたバラは、誇張のない描写が不思議な魅力を発している。でも、額縁屋の壁に掛けてあれば、ただの上手な日曜画家の静物画にみえるだろう。それを見つけた洲之内がなかなかの目利きだといえばそれまでのことだけれど、潾二郎には稚拙なところと職人的なところがあって、どこか釈然としない。

初期の人影のない道を描いた風景画は稚拙派風ながら『潾二郎展』の副題でもある静謐・孤高な雰囲気がある。それにくらべ、点景としての人物が描かれた風景画は挿絵風であり、ルソーのやや視点の高い位置から描かれたパノラマの風景画のような魅力はない。また、写実主義といっても高島野十郎とはちがって、古典大家のようなマティエールを求めた潾二郎は、例えば、後期の静物画のコップや琺瑯引きの水差しは堅牢なマティエールを持ちながらも、ちょっとみたところ、透明性や反射や屈折が薄っぺらに見える。皮肉なことに、絵具によって絵具を隠す技術に長けた結果だろう。

風景画も静物画も若い頃の作品のほうが魅力的である。ニョウボは洲之内コレクションの《バラ》と《猫》のほかに《キャラメル》が気に入ったようである。



2010.04.25[Sun] Post 00:17  CO:0  TB:0  -長谷川潾二郎  Top▲

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