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『そして、私たちは愛に帰る』ファティ・アキン監督★☆

この映画がドイツで高い評価を得たのは、たぶんアクチャルな問題をあつかっているからだ。シナリオはいろいろたくさんのことが盛りこまれているけれど、どのエピソードもテレビドラマのように紋切り型であり、登場人物もその役割を義務的にはたしてるようにしかみえない。トルコとドイツの和解、あるいはトルコのEU加盟推進の映画に間違われそうな映画である。

しかし、映画の主題は、ガストアルバイターの父とドイツで生まれ育った息子のトルコ人としてのアイデンティティーの問題である。父は殺人を犯して、トルコに送還される。息子は父が殺したトルコ人売春婦の娘をさがしにトルコへ行く。かれはドイツ人でもないトルコ人でもない、中途半端なアイデンティティを感じている。

結末は、息子が人殺しの父との和解を暗示して終わるのだが、そのあたりは『パッチギ』よりも、どういうわけか『その男ゾルバ』を思い出した。父アリを演じたトゥンジェル・クルティズがゾルバのアンソニー・クインに似ているだけではなく、異文化の接触を描いているからだろう。

ドイツで『そして、私たちは愛に帰る』が高い評価を得たのは、『パッチギ』が賞を総なめにした日本の永住外国人の問題とおなじように、ドイツではかってのガストアルバイターやイスラム国家のEU加盟などのトルコの問題が一種のタブーになっているからだろうか。

この映画ではネオ・ナチのトルコ移民の襲撃が出てこないし、ドイツ人の大学生が見ず知らずのトルコの過激活動家を助けるというのも、カルデロンちゃんに同情する日本人みたいで、ドイツにも「自分だけ良い子」はいるらしい。とにかく死が二つあるけれど、全体がおとぎ話のように甘いのである。

ドイツの保守系の雑誌『フォーカス』の“melancholisches Melodram ”という評言が一番的確だとおもわれる。
2009.09.26[Sat] Post 00:48  CO:0  TB:0  映画  Top▲

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