漫画家唐沢なをきの妻よしこさんが
『からまんブログ』で、NHKのやらせ取材を批判している。
して、『マンガノゲンバ』の取材、放送を中止してもらった理由ですが、この番組の取材、ほんっっっと〜〜〜〜に不愉快だったからです。びっくりしました。 なんというか、インタビューが誘導尋問的なんですよ。ディレクターさんがなをさんに質問し、それになをさんが作画しながら答えるというところを撮影してたんですが、なんか、このディレクターさん、勝手に頭の中で「ストーリー」を作っちゃってるんですよね。唐沢なをき像というか。
なにしろ、ディレクターの思いどおりの答えじゃないと「そうじゃなくてー」と言ってやり直しをさせるらしい。このことで思い出すのは、
『松井冬子と上野千鶴子』の記事で書いたNHK ETV特集『醜いもの 美しいこと〜日本画家 松井冬子の試み〜』のことだ。
(松井冬子の)対談相手は上野千鶴子氏(東京大学大学院社会学部教授)、山下裕二氏(明治学院大学文学部教授)、布施英利氏(東京芸術大学准教授)で、三人とも、松井芸術の神髄を聞き出そうとするのだが、そのとってつけたような質問と、とんちんかんな応答で、お気の毒に三人はバカ丸出し状態だ。(『松井冬子と上野千鶴子』)
「とってつけたような質問」や「とんちんかんな応答」になったのはかれらの責任ではなく、NHKのディレクターが「そうじゃなくてー」と駄目だしばかりしたからだ。
そのなかで上野千鶴子はNHKのディレクターのシナリオに積極的に協力しているのがわかる。映像というものは被写体の真実ではなく、むしろ制作者側の虚偽を暴く。面白いからそこのところを『松井冬子と上野千鶴子』から引用する。
松井氏の美貌にたいして上野氏の知性と言いたいのだろうが、そうは問屋がおろさない。二人の知性は似たり寄ったり、スピーカーのそばにマイクロフォンを置いたように、お互いの**が増幅して困った事態に陥ってる。いつのまにか上野氏はカウンセラーになって、自分の理論どおりに松井氏に答えさせようと、「その答えじゃ満足できない」と言い出す始末。上野氏はメモをみながら質問しているのだから、あらかじめ打ち合わせをしているはずだが、松井氏そんなことはすっかり忘れている風で、上野氏の質問が理解できないのか意味不明の答、二人の会話はいっこうにかみ合わない。上野氏も臨機応変に質問すればいいのだが、ジェンダー理論は敵をののしるには便利でも、味方を理解するのは不得意のようだ。(『松井冬子と上野千鶴子』強調安積)
上野千鶴子が「その答えじゃ満足できない」と言ってるのは、自分の理論に合わないからではなく、ディレクターのシナリオに合わないという意味だったのだ。
NHKの「やらせ」はETVだけではない。
『激流中国』も『ジャパンデビュー』も言うまでもなくやらせである。不思議なのはなぜこんなヤラセの番組を放送して犯罪にならないのかということである。
日曜美術館が大変なことになっている。山下菊二の特集だったが、これでは中国制作の反日宣伝番組だ。イラストをドキュメンタリー絵画と称して、歴史的真実の記録のごとく見せかけている。油断していたらカンサンジュンさんがあらわれて「悩む力」の抜粋みたいなことを言いだした。あわててテレビを消した。