ART TOUCH 絵画と映画と小説と

もとは美術展評のブログ 絵画と映画と小説と、そして哲学を少々

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.--[--] Post --:--  CO:-  TB:-  スポンサー広告  Top▲

COMMENT

NAME

SUBJECT

BLOG/HP

PASSWORD

COMMENT

SECRET: ※非公開コメントにしたい場合はBOXにチェックをして下さい ⇒ 

SUBMIT: 送信 

TRACKBACK

スポンサーサイト のトラックバックアドレス
http://petapetahirahira.blog50.fc2.com/tb.php/616-2704916f
 ⇒ この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

『歩いても 歩いても』是枝裕和監督★★★☆

父と子の確執を描いた家庭劇なら、どうしても小津をおもいだす。是枝監督もオズにならないように注意しているのだろう、台詞回しもカメラアングルもオズとはずいぶんと異なる。

父親役の原田芳雄はどう見ても老人には見えない。ミスキャストである。座敷や縁側に座っているところや診察室の椅子に座っているところがどうも様になっていない。気むずかしい老人の威厳と弱さがどうもチグハグにみえる。

母親役の樹木希林は キネマ旬報やブルーリボンの助演女優賞を受賞している。たしかに、うまいとおもう。次男の良多が母の樹木希林に、もう兄が助けた男に来てもらわなくても良いのではないかというと、母は、ずーと来てもらいますと憎しみをこめて言う。また、夜、部屋に入ってきた蝶が長男だと狂ったように追いかける場面は、父とは違ってのんびりしているように見える母の突然の「狂気」に観客は驚くのだが、これらは樹木希林の演技のうまさだけではなく、是枝監督のシナリオのうまさもある。

母親は是枝監督の母親がモデルらしいのだが、私の母にそっくりだし、たぶん他の観客もそう思うだろう。是枝監督は『母べえ』なんかとちがって昭和の母親の普通の姿をみごとに描いたのだ。

樹木希林が死んだ長男が帰ってきたのだと部屋に迷い込んだ蝶を追いかける場面で、私は自分の母親を思い出した。小学生の夏休み、お盆の頃だったとおもうが、夜、部屋に大きなカナブンが飛び込んできた。わたしは昆虫は苦手だったので逃げ回っていたが、母は「わー」とか「ほらっ」とか言って、大騒ぎでカナブンを捕まえると、戦争で死んだ兄の誰それが帰ってきたんだとひどく興奮してカナブンを仏壇においてお経をあげていた。私は母が狂ったのかふざけているのかわからなかった。

樹木は俚諺をまぜて世間話をする。「結婚するなら生き別れよりも死に別れ」という言葉も私の母がよく使っていたのを聞いた。地方ではかって「直す」という習慣があったからだろう。母は「親孝行したいときには親は無しといってなぁ、親は大切にするもんだ」とも言っていた。












2009.09.10[Thu] Post 00:19  CO:0  TB:0  映画  Top▲

COMMENT

NAME

SUBJECT

BLOG/HP

PASSWORD

COMMENT

SECRET: ※非公開コメントにしたい場合はBOXにチェックをして下さい ⇒ 

SUBMIT: 送信 

TRACKBACK

『歩いても 歩いても』是枝裕和監督★★★☆ のトラックバックアドレス
http://petapetahirahira.blog50.fc2.com/tb.php/616-2704916f
 ⇒ この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Log in*/RSS*】  Design 「AZ+」Plugin Template...  Page Top▲
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。