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もとは美術展評のブログ 絵画と映画と小説と、そして哲学を少々

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『ノルウェイの森』再読(5)

ワタナベ君の両天秤を確認しようともういちど読み返した。緑のアパートを出たあと電車で帰るときワタナベが何をしたか憶えている人はいるだろうか。夕刊を買って電車の中で読むのだ。もちろん読めるわけがない。読んでも頭に入らない。ワタナベ君はちょっとだけ動転している。

これを読んでワタナベ君をいい人だと思う人もいるだろうし、「ちぇっ、ワタナベの奴またやってらあ」とにがにがしく思う人もいるだろう。まあ、そんなことはともかく、ワタナベ君はじつは両天秤をかけていなかったと言い出すのだ。緑と自分は愛し合っているというのだ。ついさっきまで、曖昧戦略をとっていたのに、電車の中で、「じつは緑を愛しているのです。直子への愛は別の形の純粋な愛なのです。」と言いだす。

それでレイコに手紙を書く。両天秤ではないということをわざわざ直子に言うひつようはない。直子に伝えるべきことは、ただ一つ、もう自分が待たないということだけだ。直子に直接言わないのはしかたない。でも、このレイコへの手紙がレイコへのラブレターになっているのは、さすがにワタナベ君である。

直子はワタナベとは分かれるとレイコに伝え、自殺してしまう。ワタナベは悲しんで一人旅にでて、浜で泣いていると老いた若い漁師が慰めてくれる。療養所をでて旭川へ行く途中レイコはワタナベを訪ねてくる。直子の形見分けの服を着たレイコと二人で直子の葬式をしたあと、二人は四回交わる。

筋だけかけば三文小説だ。紋切り型を集めて、そこからまったく新しい世界を作り出すこともできる。『ノルウェイの森』がそうかどうか判らない。判断停止、しばらく待て。
2009.07.23[Thu] Post 00:51  CO:0  TB:0  村上春樹  Top▲

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