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『1Q84』におけるフェミニズムとメロドラマの研究

少々ネタバレあり。

『1Q84』読了
『BOOK2』の第13章以降、読むのをやめようと思ったのは2カ所、ひとつはカルト集団のリーダーが教理を述べる13章、もうひとつは、これでノーベル賞は遠のいたと思われる14章だ。

でも、それ以外は、『羊をめぐる冒険』を読んだときのように一気に読んでしまったのだから、それなりに面白かったわけだ。もちろん、これまで村上春樹をちゃんと読んだことがないということもある。

ネタバレなしで村上春樹を論じるのは難しい。登場人物の性行動についてちょと触れておく。『BOOK1』の前半を読んだところで、「この小説が成功するとしたら、それはAnti-Feminism小説としてだ」といったけれど、読了したあともこの考えを撤回する必要はないようだ。

女主人公は殺し屋で、大藪春彦流に性処理をする。妊娠と性病をおそれ必ずコンドームを使う。得意の護身術は睾丸蹴りである。
男主人公は予備校の講師で、人妻のガールフレンドと定期的にセックスをしている。人妻は性行為の主導権を握り、嫉妬深い。二回のセックスの中休みに彼女は彼の睾丸をやさしくなでる。

男主人公はいろいろな経緯があって、まだ生理もなく陰毛も生えていない17歳の少女と性交をする。女主人公はマンハントのチームを組んでいた女友達を失い、殺し屋としての最後の仕事に出かける。

そして、二人とも本当の愛を求めている。

第13章はこの未完の物語の一つのクライマックスである。カルト教団のリーダーは、『地獄の黙示録』のカーツ大佐であり、殺し屋はウィラード大尉だ。大佐は善悪二元論のような「パラレルワールド」について語る。

そして、リーダーは殺し屋に言う。

「この1Q84年において今のところ、きみたち二人を同時に助けることはできそうにない。選択肢は二つ。ひとつはおそらくは君が死に、天吾くんが生き残る。もうひとつはおそらく彼が死に、君が生き残る。そのどちらかだ。」

自分が生き延びて愛する者が死ぬか、自分が死んで愛するものを救うか、どちらか選択するしかないと、女主人公にいうのだが、そこのところのジレンマが、まだ未完だからか、わたしには良く理解できなかった。

しかし、そんなことはBOOK3、4が出てから考えればよいことで、ここで重要なことは、スラップスティックで始まった物語がハードボイルドになり、そしてこの13章のエピソードで、物語はハードボイルドからメロドラマになったということだ。

しかし、いったいメロドラマでフェミニズムの原理主義を克服することが出来るだろうか。
2009.06.03[Wed] Post 01:24  CO:0  TB:0  村上春樹  Top▲

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