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『1Q84』村上春樹を15章まで読んだ。

昨日(30日)の昼過ぎ佐川急便で『1Q84』が届いた。第15章まで読んだ。セックスと暴力と革命の村上龍的世界のソフトバージョンである。

とにかく、今回は途中でやめないように慎重に読み始めた。村上春樹を読むなら缶ビール二つだとわざわざ町まで降りて買ってきた。

ともかく批評はあとにして、これまでに読むのをやめたくなった箇所を書いておく。

*「人妻のガールフレンド」という言葉を読んだとき。他にも「放尿の音を聞いた」「ブラウスの一番上のボタンをはずす」「用心深さが青豆の身上だった」「そこで十円玉が切れた」など雑な表現が多すぎる(p47)
*女主人公の青豆がシングルバーでマンハントする箇所が、飯島愛が身も蓋もないことを言うみたいでおかしい。女の殺し屋が男をセックス処理に使うなら、やっぱり大藪春彦だ。もっとも英語に翻訳すると、カフカのようにスラップスティックな味が出てくるのかもしれない。(p106)
*青豆がいっしょに4Pをした警察官のあゆみと高級レストランで食事する場面が貧乏くさくてやりきれない。シェフが知り合いだからといって安くしてもらって喜んでいるのもどうかと思うが、そのシェフが味も分からない客がテイスティングでワインを交換させると笑いものにするのは、それだけでまっとうなレストランとは思えない。もちろん高級レストランでの振る舞い方なんて知りませんがね。
一カ所だけその第15章から引用する。「あゆみは腕きき弁護士が重要な契約書を読むときのような鋭い目つきで、メニューに書かれている内容を隅々まで二回ずつよんだ。」これがかの有名な村上春樹の翻訳調なのかな。英作文の問題みたいだ。

これまでのところ性描写には気味の悪さがないかわり、『ノルウェーの森』のような女性向けポルノの楽しみはない(たぶん)。フェミニストに気兼ねしているようなところがあるけれど、村上がこれまでとまったく違った性を描こうとしているのかもしれない。

村上がエルサレム賞のスピーチで述べた「壁と卵」がこの『1Q84』のテーマであることはまちがいない。とすれば、青豆のセックスは壁側のセックスであり、システム化された性ということになる。

と、ここまで書いて、突然すべてを理解した。システム化された性というのはフェミニストの性なのだ。青豆の性は、フェミニストの性を殺し屋の性処理として戯画化してあるのだ。そう考えるとすべて辻褄があう。レストランでの滑稽な振る舞いさえも。そして、もちろん、小説冒頭の女主人公が渋滞した首都高の避難場所から階段を下りるシーンも、パロディと考えれば、ちょっとカフカの匂いがする。

まだ四分の一しか読んでいないけれども、もしこの小説が少しでも成功するとしたら、それは反フェミニストの小説としてだ。そして、それは必然的に失敗するということだ。エルサレム賞のスピーチ以上にサヨクたちの村上バッシングがはじまるだろう。


こうなったら意地でも『1Q84』を最後まで読むことにする。
2009.05.31[Sun] Post 15:18  CO:0  TB:0  村上春樹  Top▲

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