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『巨匠ピカソ』展(国立新美術館・サントリー美術館)

前回は『セザンヌ主義』で、今回は『巨匠ピカソ』である。セザンヌとピカソを論じるということは、モダニズムの歴史を論じることだから、私の手に余る。いま、デ・クーニングの《女》のことでグリーンバーグを読んでいる。キュビスムとか抽象画については、そのうち書くつもりだ。

そういうわけで、『巨匠ピカソ』展については、とくに面白かった作品をあげておく。どれも小品である。

一番面白かったのは、《海辺を走る二人の女》(1922年)だ。突然、向こうから目に飛び込んできた。とても大きく見えたが、じっさいは32.5×41.1cmの小さな絵だ。向こう側の女の左手が前方に長く伸び、黒い髪がなびくというより、房になって後ろに引っ張られるように伸びている。人物はハッチングで陰影が描かれ、砂浜には影がある。背景の海と空はほとんど同じ明度の青だ。

もう一枚は、《マリー=テレーズの肖像》である。ピカソのにはめずらしく淡い中間色で、唇は黄色で肌は薄い青だ。帽子もニットの服もストライプで、顔はもちろん正面と横顔が一緒になっている。初期の分析的キュビスムのように直線ではなく、曲線で描かれているので、女にはふくらみがある。直線は平たい面を作るが、曲線は立体感を生む。女の背後に見える壁と床と天井が直線で仕切られて平面的だが、その直線は同時に歪んではいるが、線遠近法の室内空間の深い奥行きを生み出している。目を楽しませてくれる絵だ。

もう一枚は『巨匠ピカソ』展ではなく、その帰りに寄ったブリヂストン美術館の『都市の表象と心象-近代画家・版画家たちが描いたパリ』展で見た。《生木と枯木のある風景》だ。次の展示室に移る端の壁に掛けてあり、「あれぇー変な絵がある、ルソーみたいだ」と一瞬、思ったけれど、すぐに家がキュビスム風で、全体が平面的な印象に変わった。切り抜きのような雲、山、家並み、池、草地、樹木がコラージュのように重ねられている。キャプションをみるとパブロ・ピカソだった。

以上の三作品が目をひいたのは、たぶんそれが小さな具象画だということにもありそうだ。小さい絵は全体が一挙にとらえられるし、近くで見るので絵具もよく見える。また、キュビスムでも新古典主義でも、その誇張やゆがみがほどよく押さえられていて、見ていて飽きない。さらに、小さい図像客観が大きな図像主題にみえるので、それだけ絵に没入することが容易になり、絵を見る楽しみが強まる。もし、大きな絵なら、図像客観と図像主題の大きさが重なり、我々の想像身体が現実の身体と重なって、絵画空間に没入することが妨げられてしまう。

図像主題をみるということは、絵画空間と観者の身体空間とが切断されるということである。それがいわゆるグリーンバーグの歩いて入れるイリュージョン空間であり、歩いて入るのは観者の知覚身体ではなく、想像身体なのである。

(ごちゃごちゃになったので、ひとまず遅いので眠ります。明日、読み直して、たぶん支離滅裂だろうから、かきなおします。お休みなさい。)

2009.01.27[Tue] Post 21:38  CO:0  TB:0  -ピカソ  Top▲

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