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なぜ、サヨクは横田早紀江を憎むのか

横田早紀江さんと本村洋さん


ネット・サーフィンをしていて、奇妙なことに気づいた。サヨクたちの間に横田早紀江憎悪が広がっていることだ。

なぜ、サヨクは横田早紀江さんを憎むのか。答えは簡単だ。横田早紀江さんがウヨクだからだ。

『篤姫・横田早紀江・小和田雅子』の記事で、「このゲームの賭金は自分の娘なんていう個人的なものではない、国の名誉国家そのものがかかっていると覚悟したのだ。」と書いた。このときは、まだ、早紀江さんはめぐみさんの生存を信じていると思っていた。わたしも、生存の可能性はゼロではないだろうと思っていた。しかし、これを人質ゲームとして考えてみると、別の様子が浮かんでくる。

それにしても、拉致の被害者や家族の行動には理解できないところがある。一時帰国した五人の拉致被害者が、子供を見捨てて北朝鮮にもどらなかったことである。もどらなければ、子供たちは収容所に入れられることが分かっていたはずだ。それなのになぜ五人はもどらなかったのか。子供を見捨てたという罪悪感に苦しめられなかったのか。そんなはずはない。それでも、もどらなかったのは、子供たちを取り戻す可能性があると思ったからだ。

たしかに、そのごの北朝鮮は譲歩に次ぐ譲歩だったと言って良い。これは、別段、加藤紘一氏が信じるように金正日がいい人だからではない。ただ、譲歩しなければ営利誘拐の目的を達成できないからだ。身代金を払わない場合、誘拐犯はどうするか。複数の人質がいれば、身代金を払うまで順番に殺していくだろう。あるいは、人質を盾に逃げる算段をするかもしれない。それに、身代金を払わないということは相手が突入するかもしれないということだ。しかし、犯人は国家という安全な場所にいる。突入するということは、戦争をするということになる。だから、それもあって、急いで核実験らしきものをしたのだ。

拉致はもともと営利誘拐ではなかった。テロをするためだった。そして、いくつかテロは実行されたがそれほどの効果はなかった。経済犯や核兵器開発のほうが儲けが大きいことに気づいた。ところが間抜けな某国が拉致被害者を返してくれたら、お金をやると言ってきた。単純な人さらいが営利誘拐になったのだ。なにも金正日が慈悲ぶかかったから、拉致をみとめたわけではない。そこのところを誤解してはいけない。人さらいは、さらった人間を売り飛ばしたり、働かせたりするのだから、相手に知らせる必要はない。できるだけ拉致したことを隠す。しかし、営利誘拐はそうではない。自分が人質を監禁していることを相手に知らせなければ身代金を要求できない。だから、金正日は人さらいを認めたのだ。金正日は人質ゲームの合理的なプレーヤーになったのだ。

もちろん独裁者の虚栄心があるから、ちんけな誘拐犯になるのはいやだが、身代金が一兆円ともなれば、人質は喜んで解放するつもりだ。そう、考えなければ、ピョンヤン宣言後の北朝鮮の譲歩を理解することは出来ない。もちろん日本側の強硬姿勢があったからだが、子供たちを日本に返したのは、一兆円の身代金を受け取れると思ったからだ。もちろん、これは身代金ではなく、植民地支配に対する賠償金なのだから、当然の権利だとサヨクたちは弁護してくれる。ありがたいことだ。

もし、金正日が誘拐犯として合理的に考えているなら、横田めぐみさんを返さない理由がわからない。横田早紀江さんが言っていたように、めぐみさんが国の仕事をしているからというのは理由にならないだろう。五人のあと、その子供や夫を、ほとんど抵抗なく返しているのだ。横田めぐみさんを返さない理由はどこにもない。たぶん返さないのではなく、返せないのだ。

そのあとも、北朝鮮はヘギョンさんを出してきたり、めぐみさんの夫と家族を面会させたりと、涙ぐましい努力をする。それでも横田早紀江さんは、めぐみさんの死を認めようとはしない。そして、ニセ遺骨事件である。遺骨が偽物だったかどうかは、DNA鑑定の詳細が公開されていないので確かなことはわからない。しかし、それが偽物だったとしても、めぐみさんが生きている証拠にはならない。それが、あたかも生きている証拠のように騒ぐのはどうかとおもうが、もちろんこれは、人質ゲームをめぐる情報戦なのだから、日本側がニセの遺骨だからめぐみさんが生きていると言い張ることは、サヨクのように一概に否定するわけにはいかない。

めぐみさんが生きていれば、たぶんニセの遺骨などではなく、めぐみさん本人を返しただろう。あるいは本物の遺骨があれば、DNA鑑定が容易にできるような状態で返しただろう。いったい、誘拐犯が一人の人質のために目の前にある身代金をあきらめるなんてありえるだろうか。

小泉訪朝のときに安倍氏の強硬意見があったのだが、それ以降の北朝鮮側のドタバタした対応を見ると、米朝の核廃棄交渉とくらべても、ずーっと北朝鮮側が誠実だったことがわかる。最近も、北朝鮮側が米朝交渉で拉致被害者を二名帰国させることで拉致問題を決着したいとの打診があったそうだが、これも北朝鮮側の身代金欲しさの「誠実」な態度を示していると言える。

誤解のないように言っておくと、これはあくまで安倍晋三氏の強硬な態度があったからだ。それをサヨクはなんとしても安倍氏の強硬策を否定しようとあらぬことを口走る。加藤紘一氏が五人をいったん返すべきだった、返さなかったから交渉がうまくいかなくなったというのは、まったくの嘘である。返さなかったから、五人も帰国できたのだし、子供や夫も帰国できた。その後の北朝鮮の譲歩も強硬策があったからだ。もちろん子供たちが収容所送りになる危険もあった。しかし拉致事件を営利誘拐化したことで、ある意味で人質の生命の安全を確保したとも言えるのだ。

それから、サヨクたちが口をそろえていうことは、現在日朝交渉が膠着しているのは、安倍のせいだというのだが、すでに述べたように、拉致交渉はちっとも膠着していない。経済制裁は兵糧責めだから、効果が現れるには時間がかかるのだ。加藤紘一氏は「拉致と核は平行してやらなければならない」という。もちろん平行してやっているのだ。日本がやらなくても、北朝鮮は核廃止をたてに援助を得ようとしている。ちゃんと拉致と核は平行してやっているのだ。

北朝鮮は核を放棄しないだろう。あまりに見返りが少ないからだ。しかし、人質は解放する可能性は高い。もちろんこれは営利誘拐という枠組みを壊さないかぎりでだ。だから、経済制裁を緩和してはいけないのだ。人質を返さない限り身代金を払ってはならない。アメリカがテロ指定解除をして、日本以外の国が北朝鮮に投資する可能性もゼロではない。北朝鮮ももちろんそれをカードとして使っている。しかし、核を持った独裁国に投資する国、企業、投資家がどのぐらいいるか疑問だし、中共もブッシュ・マフィアも北朝鮮の鉱山利権を手に入れているが、日本の賠償金でインフラを整備しなければ、それほど儲かる投資ではないだろう。北朝鮮も石油が大量に発見されないかぎり、資源開発だけでは、とうてい生き延びることはできない。

ともかく、ここまでは強硬策、すなわち拉致の営利誘拐化が成功した。まだ、経済制裁は続けたほうがよい。しかし、問題は、早紀江さんがめぐみさんの死を認めないことだ。最初は、めぐみさんが一時帰国させても、必ず北朝鮮に戻ってくるという条件に当てはまらないから、一時帰国させなかったとも考えられた。しかし、一時帰国した五人と、そのあと子供や夫が帰国してしまったことで、寺越さん方式に固執する意味は無くなった。だから、めぐみさんが生きていれば当然帰国させたはずだ。

横田早紀江さんもそのことに気づいているはずだ。しかし、早紀江さんはもはやこれを人質ゲームと見なすことが出来なくなっている。最初に拉致事件を営利目的の誘拐ととらえたのは安倍元副官房長官であった。そのことで、拉致問題が解決にむかって進展した。金正日もひとまず人質ゲームのプレイヤーになった。しかし、自尊心のためか営利目的であることは完全には認めなかった。人質と身代金をどのように交換するか事務的に折衝すればよいのに、金正日は虚栄心のために、寺越方式に執着し、なかなか人質を返そうとはしなかった。

ウヨクもサヨクもとんちんかんな批評をしていた。ウヨクは金正日を罵っていた。人質をとってたてこもっている銀行強盗を罵ってもしかたない。さらに酷いのはサヨクだ。拉致は従軍慰安婦の強制連行と同じだとか、日帝は戦前の植民地支配の償いをすべきだとか、まるで人質を返さなくても身代金を払うのは当然だ、これは営利目的ではないと言わんばかりに金正日におべっかをいう。

早紀江さんは北朝鮮という独裁国家に突き当たり、愛国心に目覚めたのだ。このゲームのプレイヤーは北朝鮮と日本という二つの国家なのだ。そして、日本には、このゲームを毅然とプレイしてもらいたいとおもったのだ。それなら早紀江さんはめぐみさんの死を受け入れなければならない。もちろん生きている可能性はあるにしても、北朝鮮が嘘を言って得なことはなにもない。毅然として、事務的にゲームをプレイするということは、経済制裁をつづけ、めぐみさんのことは棚上げして、他の生きている人質を全員取り戻すようにするのが今一番国家としてなすべきことではないか。

両者とも、人質ゲームに戻るべきだろう。そのためには日本側はめぐみさん問題を棚上げし、拉致被害者の相当数が死んでいることを覚悟すること、そして北朝鮮側は人質を小出しにしないこと、誘拐犯として合理的に行動すること。以上のことを守れば、日朝交渉はうまくいくだろう。これまでも両者は比較的合理的に振る舞ってきたと思われる。唯一不合理なのはめぐみさんが生きているという早紀江さんの信念だと思う。

もちろん、ここまで拉致問題が進展したのは、安倍氏の強硬策があったからだ。だからこそサヨクは何かと言いがかりをつけて、安倍氏をおとしめようとしているのだ。サヨクはまた早紀江さんのナショナリズムを、紋切り型の言葉を投げつけて批判をしているが、それこそ丸山真男がさんざん使った国家主義批判の蒸し返しだろう。横田早紀江さんのナショナリズムは、家族愛をとおして発見した国家意識のことなのだ。愛するにたる国家たれという願いなのだ。

この家族愛をとおして国家を発見したのは、光市母子殺害事件の被害者の夫、本村洋さんも同じだ。本村さんは差し戻し審の死刑判決のあとの記者会見で、記者から「これからどうしますか」と聞かれ、「働いて税金を納めていきます。サラリーマンですから」と答えている。たぶんかれは自分の復讐の代行をしてくれた国家というものの存在を認めたのだろう。だから、かれはとっさに税金を思い浮かべたに違いない。

サヨクたちは大げさに横田早紀江さんや本村洋さんの素朴な国家意識を危険なナショナリズムだというが、本当にそうだろうか。わたしには拝外主義にとらわれない、健全なナショナリズムの萌芽に見えるのだが。

ps:人質ゲームにおいて情報の非対称性は重要な問題だ。 めぐみさんの生死は北朝鮮は知っているが、日本側はしらない。人質の安全を確認できなければ、身代金を払うわけにはいかない。だから、誘拐犯は人質を電話口にだして家族と話させたりする。ところが、このばあい人質が死んでいるというのだから、話がややこしくなったのだ。




 





2008.08.02[Sat] Post 15:00  CO:0  TB:0  拉致問題  Top▲

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