ドマシーと蔵屋美香
蔵屋美香のストーカーになったわけではないけれど、『わたしいまめまいしたわ』展(東京国立近代美術館)のカタログを見ていたら、また蔵屋美香の名前が出てきた。ロベール・ドマシーの写真《鏡の前のヌード》を使って、『わたしいまめまいしたわ』展の趣旨を説明している。
写真は、輪郭をぼやかしたピクトリアリズムの、ごくありふれた写真だ。それを蔵屋美香は、鏡の反射と回文の屈折について蘊蓄を傾けたあと、仰々しくも以下のように述べる。
「ところで、ふたつの自分を重ねるため、まるでドアを押して鏡の中に入っていこうとするかに見えるこの女性(括弧内省略)を、背後からじっと見ているのはだれだろう。写真家。写真をみるわたしたち。わたしたちは、背後からのぞきみることによって、鏡をはさんで作られたふたつの女性の内密な像を、社会的な関係の中に引き出すのだ。どころで女性は背後のわたしたちに気づいているのだろうか。気づいていながらそ知らぬふりで窃視者に全身をながめさせているのだろうか? それとも自分自身に夢中で、わたしたちのことなどまったく意識にのぼらないのだろうか?(蔵屋美香)」
どうです、笑えましたか。笑えない、それは困りましたね。じつはこれは裸体写真なんです。たぶん芸術写真と称して紳士が引き出しの奥に隠していた写真ですね。モデルもそのつもりでポーズしてるでしょう。あなただって、「昔は、こんなんで興奮したのかな(^^;)」と思ったはずです。それがこの写真の正しい見方です。
蔵屋美香氏はまだまだ
松井みどり氏に及びませんね。しっかり研修してください。
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