霊感商法の神世界が、「力」と大書した紙入りのお守り袋を10万5000円で売っていたと世間は騒いでいる。写真で「力」という文字を見ると、こういうのは美術界ではヘタウマと言うのではないかと、おもわず笑ってしまった。霊験あらたかなんて言わずにアートだと言っておけば強制捜査なんかされなかったのに。ドジなこった。
しかし、書をアートだというのはそろそろ終わりにしたらどうだ。NHKなどでは何年かおきにいま注目の新人とか称して若手の書家を紹介するが、たいていは太い筆を持って紙の上を走り回っているだけだ。
書というのはどうもう霊感商法くさいくてやりきれない。相田みつを読めばたちどころに良い人になれそうだし、いま産経新聞に連載している「きょうの言葉」なんてやたら文字がかすれていて、すぐにでも教養が身に付きそうだ。そして究極の書と言えば、李禹煥の「余白の芸術」だろう。眺めているだけで悟りが得られる。
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