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上田高弘「モダニストの物言い」を読む(2)

> VOCAをgoogleで検索したら、梅津元の「VOCAをめぐる経緯について」と川村真の「VOCAを10倍おもしろくするために」にヒットした。

 「上田高弘」で検索すると昨日は閉鎖したHPしかなかったのに、今日は上田のブログにヒットした。

 いずれにしろ、VOCAはいろいろ話題になる美術展だということは分かった。
 わたしが前回のべた「図像をいじくり回す」という表現は妥当かどうかは分からないが、すくなくとも、VOCAは現在の日本のアートシーンの一面を表していることは確かなのだから、もめ事を含めて来年も楽しみにしておきたい。

 さて、中村一美にもどると、「モダニストの物言い」には、キーファーを論じたところと、朝比奈逸人を論じたところで中村一美に言及しているが、それは、作品を類や連作としてではなく、一つ一つの独立した作品として評価すべきだという著者の考えの例としてあげているのだが、少なくとも、上田高弘は中村一美のいくつかの作品を高く評価していることは推察できる。ただ、具体的に、どの作品のどこがどう面白いかには触れていないので、あまり役にたたない。(平面の内側と外側の問題らしいのだが)

 問題は私が中村一美の「連差ー破房XI(斜傾精神)2002年」見て、感じたこと考えたことが、本当の問題か偽の問題かと言うことだが、結論から言えば、そんなに的はずれでもなかったようだ。
 
 まず、作品があまりに大きいので、近づきすぎると画家の罠に陥る気がするといったのは正しい視点だった。上田は「モダニストの物言い」の中の「暗い部屋」というインスタレーションについて述べたエッセイで、ニューマン夫妻が自作に極端に近づいている写真を撮らせ、自分の作品はこれぐらい接近して見ろと範を示したという話を書いている。

 また、ロスコは自分の絵を暗くした部屋で見るように要請したそうだが、これらは作品が鑑賞者を包み込む、あるいは鑑賞者が作品に没入するといった鑑賞者の身体性や作品の空間性など、インスタレーションにかかわる問題らしい。らしいというのは、上田が用いるフリードの演劇性などの意味を、わたしは、よく理解していないからだ。(ただいま、「モダニズムのハード・コア」を勉強中です。読んでも分からない奴が多いと上田は嘆いているのだが)

 いずれにしろ、わたしはこの問題を反動的図像主義者として解釈する。

 上田高弘はニューマンやロスコの自作の鑑賞方法の指示を肯定しているようなのだが、(これも、らしいといえるだけだ。上田はインスタレーション嫌いなはずなのだが、また、抽象表現主義の絵画が観者に、ある特別な構えを要求するともいっている)、わたしは具象主義者として、二人のこの指示を拒否したい。わたしは絵は絵として、すなわち具象画として見るべきだと考えているからだ。これについて後でのべる。

 まず、ロスコの絵は具象画だといったのは、東京都現代美術館(19961年)で見た比較的小さな作品についてで、あのときは照明もあかるかったし、キャンバスの隅々まで見ることができた。だから、上下に分割された矩形が具体的な平面や空間の広がり(天と地?)、あるは窓となって見えたのだ。

 ところが、川村美術館で見たロスコの「シーグラム壁画」には、何の感動もなかった。(正直に告白すると、これが有名なロスコの壁画か、という観光客的感動はあった) 

 展示室は四角のキューブではなく、天井も低く、星形と五角形をまぜこぜにしたような、変形キャンバスならぬ、変形空間である。展示された絵は床から天井まで届き、隣の絵とも隙間なく展示してある。絵画は文字通り壁になって観者を取り囲んでいるのだ。(部屋の形は記憶違いでした)
 
 作品に取り囲まれるという感覚は、現代アート理論のなかで特別な意味がある(らしい)のだが、ここでも私は図像主義者の立場を押し通す。

 図像を見るために四角いキャンバスを適当な距離から見なければならない。何が描かれているか見るためには、そこに描かれた図像の大きさに従って、近く、あるいは遠くから見なければならない。

(3)に続く
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スレッド:絵画 / ジャンル:学問・文化・芸術

2006.05.10[Wed] Post 20:38  CO:0  TB:0  美術展評  Top▲

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