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相笠昌義 日常生活展 東京オペラシティ★★★★

相笠昌義はsubrealistである。去年最大の収穫でした。この記事はヤフーブログから引っ越してきたものです。

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アート度{3}: 本来のアート度は0  しかし、上に貼り付けた絵をよく見てください。奇妙です。交差点に信号がなく、動物園の檻に金網がなく、駅のホームに駅名がありません。そもそも相笠昌義の絵には文字がありません。
 ここには載せられませんでしたが展覧会で絵を見ている人を描いた絵(「みる人」)がありますが、壁には絵が掛かっていません。これは昔の不条理劇の舞台のようで、人間の孤独がみごとに描かれています。相笠昌義とくらべたら、ムンクは凡庸な表現主義作家でしかありません。

目印度{4}: 日常性というキャッチコピーは悪くない。暗い色調は昔の日曜画家によくある濁った色調だが、よく見れば、押しつぶされた人物像と相俟って、魅力的な独自のスタイルになっている。一度見たら忘れらない特徴がある。目印度はブランド力ではなく、他と区別できる目印のようなものがあるかどうかである。たとえばマツダは目印度が高いけれど、トヨタは低い。トヨタの車はロゴ・マークを見ないとトヨタかどうかわかりにくい。これは独創性や個性ともちがう。岡本太郎は独創性や個性は弱いが、目印度は高い。

美術度{2}: 芸大を出て、銅版画の技術は卓抜で、数々の賞を受賞したことをみれば、絵はじょうずなのだろう。でも、この項目は、一見上手そうに見えるかどうかの評価である。ひとことでいえば素人受けするかどうかである。相笠昌義は下手である。どうみてもこれは高校の美術部部長が文化祭に出品した作品とまちがわれる。雑誌「一枚の絵」を見てください。つまらないけど、上手な絵がいっぱいのってる。銅版画は技巧的。

おしゃれ度{2}:誰もこんな絵を壁に掛けたくありません。しかし、本当の趣味人はこういう絵を部屋に飾るのかもしれない。しかし、暗いなぁ

絵描き度{5}: 本人は「人嫌い」だと言っているのだから絵かき度は相当高いはずだ。しかし、どうも理屈っぽいのがマイナスである。文明嫌悪症とか時間差計画とかキャプションをつけたがるが、絵かきは哲学者になってはいけない。

 とにかく、シュテファン・バルケンホールをあまり期待しないで、いったら、すばらしい展覧会だったので、常設展の方は見ないで帰ろうとしたら、館員が引きずり込まんばかりに愛想笑いをするので、仕方なく、入った。説明に画家が寄贈したと描いてあったけれど、高峰秀子が世田谷美術館に梅原龍三郎などが描いた肖像画と寄贈したという話は聞いたが、失礼だが、相笠昌義なんて聞いたこともなかった。

 入り口の説明には相笠昌義が東京生まれで、その縁で今回東京オペラシティに、寄贈したと書いてあった。とにかく中に入って驚いた。最初に見たのは、上にアップしておいた東京駅の絵である。
 おもわず、笑ってしまいそうになった。よく、まあ、こんな絵をもらってもらえたなぁ、というのが最初の印象であった。
 東京生まれで、東京駅を描いた絵を、東京オペラシティに寄贈するなんて、日曜画家にしては図々しすぎると思えた。きっと、財をなした高名な方で、このオペラシティーの設立には大いに貢献があったのだろう思った。
 ところが、絵を見ていくうちに何か不思議な魅力に惹かれ始めた。どうも変なのだ。東京駅の絵に戻って、もう一度見てみるが、はっきりとは分からない。はっきりと分かったのは上野動物園のパンダを見ている人たちの絵で、小屋にはガラス窓も柵もないのだ。それが不思議な魅力を発揮している。猿の小屋には金網がない。しょぼくれた男と猿が向き合っているが、それぞれはあらぬところを見ている。そのくせタイトルは「サルを見る男」なのである。
 横断歩道で信号待ちをしているひとたちは背中をまるめてたっているが、肝心の信号が何処にもない。まったくおかしな世界である。
 
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2006.05.03[Wed] Post 21:29  CO:0  TB:0  美術展評  Top▲

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