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もとは美術展評のブログ 絵画と映画と小説と、そして哲学を少々

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黒田アキ

ART@AGNES で一番印象に残った作家は黒田アキである。  それはモリユウ・ギャラリー501号室の壁に立てかけてあった。白と黒の絵具を指で擦りつけ、引き延ばし、掻き回して、ウサギのようなキャラクターを描いている。はじめは、なぜ、そんなdrawingでもpaintingでもない、daubingしたような絵に惹き付けられたのか、自分でも解らなかった。  絵具を掻き回したところは、白髪一雄の足で描いた絵画に似ている。そこからキャラクターが現れるところはデ・クーニングの女の絵を思い出させる。しかし、黒田の絵には、二人にない緊張感がある。だから、こんな通俗的な技法で描かれたヘタウマのキャラクターに、自分でもまさかと思うのだが、強く惹かれるのだ。  もちろん「ヘタウマ」というのは、しりあがり寿のようなドローイングのことだろう。黒田の絵は、絵具の痕跡であって、ドローイングではない。しかし、その物質的な絵具は、白髪のように画家のアクションばかりではなく、擦れ、伸ばされ、混じり合って形が生まれてる。デ・クーニングの女のように、キャンバスも絵具も隠して、イリュージョンをつくりだすのではない。黒田の絵具は生のキャンバスに塗りつけられているので、ウサギのイリュージョンを生みながらも、絵具は、物質的な絵具のままキャンバスにこびり付いている。  剥き出しの生のキャンバスと絵具の塊と漫画的なキャラクターが、ちょっとない面白い争いをキャンバス上で展開しているのだ。それが、ひじょうな軽さを持って絵画表面で戯れている。しかも、絵の下の方に、お絵かきソフトのツールのように、白と黒の絵具を擦りつけたあとが四つ五つ並んでいるのが、バカバカしくって、嘘くさくて面白い。山内崇嗣も、余計なことだが、ちょっとこのあたりのユーモアを学んだらどうだろう。  とにかく、黒田のこの絵が、本当に素晴らしいのか自信が持てずに半信半疑のまま家に帰った。  黒田アキは、てっきり若い女性だとばかり思っていたのだが、翌日、ネットを調べると、なんと1944年生まれのパリ在住の世界的に評価も高い作家というのだ。  それなら、私の大袈裟な作品分析も間違いではないとおもうのだが、ただ、ほかの作品の写真を見ると、マチスの切り絵風の作品などがあって、一枚の近作でどうのこうのいうのは控えておきたい。2005年には五十年の画業を纏めた個展を京都で開催したというのだから、東京では黒田の作品を纏めて見る機会はおそらくもうないのではないか。残念である。  すくなくとも、手で描いた絵のシリーズはもういちど見てみたいものだ。
          黒田アキ(2)へつづく
 
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2007.01.17[Wed] Post 14:44  CO:0  TB:0  -黒田アキ  Top▲

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