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もとは美術展評のブログ 絵画と映画と小説と、そして哲学を少々

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分権ファシズムと友愛ファシズム(1)

東国原宮崎県知事はどうやら本気で「総裁候補にするなら」といったらしい。以下、nikkansports.comからの引用。

東国原氏の卒業した専大で教授職だった松浪氏が「東国原クン」と呼び、「頭を冷やして、顔を洗ってこい」とした23日の発言などに対しては「そん なことを言われた方もいらっしゃるようですが、まあ、どーでしょうかねぇ。1回下野されて、そちらの方が頭を冷やされて、顔を洗われた方がいいんじゃない でしょうか」と切り捨てた。

ただ、国政への意欲は募る一方。「総裁選は党友、党員全員の投票にする。民主党の代表選は国会議員だけ。それを自民党さんは開かれた政党として、 変わったなぁ~と思っていただける」。地方と国の対等な関係を目指す全国知事会のマニフェスト採用と総裁選候補の2点について「自民党がのめば」とした上 ではあるものの、発する言葉は自民党議員のようだった。23日午後の会談後、夜は古賀氏と会食し、再度強く出馬要請を受けたようだ。


どうだろう。かなりファシストの手法を取り入れていないか。「党友、党員全員の投票」というのは小泉首相が使ったファシズムの手法だ。

それから、東国原知事の要求したもう一つの条件が「全国知事会のマニフェスト」の全面採用だ。その中身は「国と地方の税源配分を5対5」「直轄事業負担金の廃止」「権限移譲の推進」の3つで、すべてを4年間で実現してほしいという。これは地方の反乱だ。地方の不満を糾合して官僚が支配する中央政府を打倒するという構図は、うまく流れにのれば、大きな力になる。

民主党は政治任用で脱官僚政治を実現すると言うが、そんな民主主義的なやり方では失敗におわるだろう。これは維新であり、倒幕運動なのだから「藩」のエネルギーを一つに束ねる(ファッショ)ことがひつようだ。なんで宮崎県には高速道路がないのだ、なんで必要がないダム工事に府が費用の半分出さなければならないのだ、という具体的な不満が地方分権の要求となり、結局は官僚内閣制打倒の力になる。(実際地方と東京の格差はないんだけどね)不満の矛先は東京ではなく、中央政府だ。

自民党の長老は東国原知事がお笑い出身だと侮っているが、ヒットラーだってムッソリーニだってエリートではなかった。ただ、東国原知事はお笑いの癖なのかへれへらした態度はやめた方がよい。背筋を伸ばしてみんなの顔を見て話してもらいたい。松浪健四郎への反論で、「下野しろ」といったところは、小泉の「自民党をぶっ壊す」にはおよばないものの、なかなかのものだ。でも、首相になりたいならもうちょっと工夫が欲しい。

心配なのは東国原知事が憂国の士かどうかだ。たんに宮崎県民の市民的利権を考えているだけなのか、それとも国を憂えているのか、そこがこれまでの彼の言動を見ている限りこころもとない。

まず、橋下大阪府知事とコンビを組むこと、それと中田宏横浜市長は信用しないこと。かれはいずれ裏切る人物だ。これまでも市民派の知事がたくさんいたが、どれも使い物にならなかった。橋下知事が初めてのまともな知事だった。この反乱の首領は東国原知事ではなく、橋下知事にやってもらえればもっと楽しかったのに残念だ。

それからこれは以前から噂になっていたことだが、民主党と公明党が連立する可能性があるらしい。これまでは、公明党が学会トップの証人喚問を避けるために、政権与党にすり寄っていると批判されていたが、今回は外国人参政権を成立させるために選挙協力をするという噂だ。いよいよ「友愛ファシズム」は本性を現してきたようだ。

『分権ファシズムと友愛ファシズム(2)』へ

次回は橋下知事の戦略について考えます。
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2009.06.26[Fri] Post 03:23  CO:0  TB:0  テレビ  Top▲

足利事件とDNA鑑定

足利事件の報道はなんだか変だ。

足利事件というのは、栃木県足利市で起こった女児殺害事件で容疑者がDNA型鑑定により有罪が確定したが、再審請求を受け、東京高裁の嘱託による再鑑定でDNA型不一致との結果が出たという事件だが、この「DNA型鑑定で有罪が確定した」というのが変なところだ。

当時DNA鑑定の精度は数百分の一だったが、げんざいは四兆七千億分の一に精度があがったと解説しているが、型が判っている全部の部位の塩基配列を調べるわけではないだろう。それに、いくら精度があがったといっても、血液型の鑑定と同様に、DNA型の一致が犯人だという証拠にはならない。ただ、一カ所でも、不一致なら犯人ではないといえるだけだ。

今回の場合は、より精度の高くなった方法で再鑑定をして、不一致が判明した。精度の低い血液検査の場合とおなじように不一致が無罪の証拠になったのだ。精度の高い再鑑定でDNA型が一致したとしても、相変わらず同一人物の証拠にはならないことは血液型検査と同じだ。

「アゴラ」の『足利事件の一側面』では「検察の理系音痴」といっているが、そんな大袈裟なことではない。ただ、常識がないだけだ。わたしの中学生のころにすでに古畑種基は有名人だったし、血液型の不一致は無罪の証拠になるけれど、一致は犯人の証拠にならないということは常識だった。だから、探偵小説を読んでいて、血液型の一致が動かぬ証拠という結末になるといつも腹を立てていた。

『Blue roses in my life』の記事にアップされた「サンデー・プロジェクト」を見ると、なんだか様子がおかしい。たぶん菅家さんの知的能力につけ込んだ自白の強要などがあったのだ。そのことを隠蔽することを検察警察は重視しているのだ。だから、DNA型一致という証拠にならない証拠のでっち上げを、DNA鑑定の精度の問題にすり替えて、はやめに謝罪をしたのだ。もちろんこの背後には「取り調べの可視化」の問題がある。

それにしても、警察検察を絶対に許さないと言っていた菅家さんがあっさり謝罪を受け入れたのは佐藤弁護士の戦略かしら。ちょっとわからない。
2009.06.21[Sun] Post 02:07  CO:0  TB:0  テレビ  Top▲

NHKの天安門事件の報道

「天安門広場の虐殺はなかった」

明日、ニョウボが東京から帰るので、だいどこを片づけた。今回は自分で食事を作ったので洗い物や生ゴミや発泡スチロールがたくさん出た。片づけに小一時間かかった。その間NHKのニュースを見た。

おどろいた事にNHKが天安門事件のことをかなり批判的に報道していた。「クローズアップ現代」で国谷裕子が天安門事件の虐殺はなかったと発言したことはよく知られているが、Youtubeで放送をチェックすると、国谷も解説者も「天安門事件の虐殺」ではなく「天安門広場の虐殺」と言っていることがわかる。

たしかに、虐殺は広場ではなく長安街で起こった。しかし、広場で市民と学生が軍と衝突したと思っている人も多いだろう。私もそうだった。そのかぎりでは、「虐殺は広場ではなく長安街で起こった」というのは意味があるかもしれない。しかし、あの出来事は「天安門事件の大虐殺」であって、「広場の虐殺」でも「長安街の虐殺」でもない。

民主化を求めて天安門広場に集まった学生市民を軍が武力で広場から排除した、排除された学生たちは長安街に集まった。そこを戦車で踏みつぶしたのだ。人間が戦車で踏みつぶされると霜降り肉のようになることを初めて知った。白い脂肪に見えるのは骨なのだろうか。

国谷裕子は「天安門広場の虐殺はなかった」と、あたかも「天安門事件の大虐殺」がなかったかのような印象操作をおこなったのだ。国谷と解説者はしきりに恣意的な編集はしていないとわざわざ弁解しているのは笑えるが、今回の『ジャパンデビュー』の台湾統治にかんする捏造番組のことを考えると、笑ってすませることではない。

そのNHKが、腰が引けているけれど、天安門事件20周年の報道をしたことは、ひとまず注目しておく必要がある。しかも、小泉首相が靖国参拝をしたときNHKの海外放送が中国で切断されたことにいっさい口を噤んでいたのだが、今回は天安門事件報道が中断されたことをテレビの画面が消えるところまで見せて伝えていた。

でも、NHKが反省したなんて考えてはいけない。彼らはこの見返りに、よりバージョンアップした反日媚中の番組を放送するだろう。楽しみに待て。


『NHKの天安門事件の報道②』

2009.06.05[Fri] Post 14:11  CO:0  TB:0  テレビ  Top▲

原辰徳は長島茂雄を超えたか

侍ジャパンがWBCで優勝した。功労者にはMVPだった松坂がいたし、それより岩隈や中島やイチローがいる。でも一番の功労者は原監督だろう。

星野ジャパンの騒動のあと、誰にも歓迎されない雰囲気のなかで、監督を引き受け、「原ジャパン」とネーミングする度胸もなく、「侍ジャパン」なんていうアニメみたいな名前をつけられて、なにか馬子にも衣装のようで、カッコ悪いったらありゃしない。でも、この人ほどカッコわるさが似合う人はいないのかもしれない。

原監督の言語感覚は巨人の監督に就任したときの「ジャイアンツ愛」のキャッチ・フレーズでわかるように、ひとを微妙にしらけさせながら、同時に人を納得させるようなところがある。それでなければ、星野監督でバラバラになった選手たちが原監督のもとで団結するはずはない。

スポーツ新聞には原ジャパンのWBC優勝で、日本の野球界の世代交代が進んだという記事も載っていた。これまで、原が長島を超えることはできないと思っていたけれど、ひょうとしたら、長島を超えるかもしれない。そもそも長島は監督としては二流だった。

長島が監督を解任されたとき、巨人ファンをやめたので、入れ替わりに巨人に入ってきた原のことはチョコレートのCMでしかしらなかった。原が監督になったとき、名前の知らない小柄な選手が何人か活躍しているのをニュースで見た。どうやら二軍から抜擢した選手らしい。そのころ大味な移籍選手ばかりだったので、二軍の生え抜きを使う原監督に好感をもった。

原は監督として長島を超えるかもしれない。何よりも言語感覚が次第に長島に近づいてきた。優勝記者会見で突然、「今日限りでWBCを卒業します」と言った。選手たちは笑わなかった。また、麻生首相に優勝報告に行ったとき、「日本力」と書いた色紙を首相にわたした。「ニッポンの底力」がキャッチフレーズの麻生氏は喜んでいた。

長島世代の私にはざんねんだが、すでに原は長島を超えたのかもしれない。


2009.03.28[Sat] Post 18:59  CO:0  TB:0  テレビ  Top▲

『たけしのTVタックル』VS『たかじんのそこまで言って委員会』

この前の日曜日、テレビをつけるといきなり『たかじんのそこまで言って委員会』が映し出された。一瞬、自分がどこにいるのかわからなくなった。Youtubeでこの番組のことを知り、静岡で放映されないのを残念に思っていた。それがいきなり飛び込んできたので驚いたのだ。

静岡第一テレビで放映されたらしいが、番組宣伝のようなものは何もなかったような気がする。そのせいか視聴率は二パーセント台で、これでは東京進出にはまだ時間がかかりそうだ。

お笑い芸人が司会している討論番組という意味では、東京の『TVタックル』に比べられるが、面白さではだんぜん『たかじん』のほうだろう。『たかじん』はウヨクの立場を旗幟鮮明にしているが、『タックル』は各政党の国会議員をならべるなど中立を装っているが、『朝生』と同じようにサヨクである。

『たかじん』のサヨク役は田嶋陽子で、『タックル』のサヨク役は大竹まことである。前者は一応はカルスタとかジェンダーで理論武装しており、後者は庶民の怒りを代弁しているつもりである。どちらもあんまり頭が良くないので、レトリックが拙く、何を言いたいのか判らなくなることがしばしばあるのはご愛敬。

それでも、田嶋氏は、三宅氏をはじめとしたレギュラーがこてんぱんにいじってくれるので救われている。というより、ウヨク的番組での自分のサヨク的役割を心得ている。それに比べ大竹氏は昔の怒りの小金治のように、一人で怒っているけれど、だれもつっこまないばかりか、自民側も民主側も、ごもっともですとニヤニヤと笑うばかり。両方の番組のレギュラーである三宅久之は田嶋氏とは喧嘩をするけれど、大竹氏には何もいわない。そればかりか、「大竹さんはすごい、わたしが地方へ講演なんかに行くとみんな大竹さんのこと褒めていますよ」と持ち上げたりする。気色悪いやい。

もっと悪いのはたけしだ。庶民の怒りをからかうのがたけしの芸ではなかったか。しかし、たけしは大竹の怒りになんのつっこみもいれない。ぼそぼそ聞こえないダジャレらしきものをつぶやいているばかりだ。番組の後、たけしとまことの二人は、タバコをすいながらその日の反省をするのだが、「こまっちゃたね」とか「なんだっていうんだろうね」とか、結局はTBSのワイドショーのパターンに終わっている。

『たかじんのそこまで言って委員会』は過激すぎて東京では放送できないそうだ。宮崎哲弥にいわせると、大阪には政治部がないが、東京には政治部があって、そこが圧力をかけるという。そもそもたかじん本人が日テレで放送するなら番組をおりると言っているらしい。

司会者としてたけしとたかじんを比べれば、東京人としてはざんねんだけれど、たかじんに軍配を挙げざるをえない。それにサブ司会者の辛坊治郎とのコンビが、たけし阿川のコンビより呼吸がぴったりで、見ていて小気味がよい。

大竹まことや古舘伊知郎の「庶民の怒り」ばかり見せられている東京人はますますバカになっていく。そういえば、橋下大阪府知事は『たかじん』出身であり、かれがあらゆる利権と戦えるのは、おそらくこの番組で鍛えられたからだろう。このまえの道路建設のための土地収用で、抵抗する幼稚園側に対して「子供をだしにするな」といったのは、まったく正しい。でも、かれらには一億の愚民どもがついていることを忘れないように。
2008.10.27[Mon] Post 01:33  CO:0  TB:0  テレビ  Top▲

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