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もとは美術展評のブログ 絵画と映画と小説と、そして哲学を少々

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『横尾氏“全作品”兵庫に』東京新聞(11/30)

横尾忠則が全作品を兵庫県に寄贈寄託したそうだ。どういう契約になっているか知らないが、要らなくなったらどうするのか。全国の美術館で密かに所蔵品が破棄されているという噂もある。もちろん後世が横尾忠則をどう評価するかわからない。しかし芸術として評価されるとは思えない。いずれは東京都現代美術館にあるオブジェと称されるガラクタのように始末に困ることになる。そうなら横尾氏の作品もせいぜい美術館ではなく博物館に昭和の資料として幾つか残しておくだけでいいのではないか。

鶴太郎画伯の美術館は4つあるそうだ。検索したら確かに4つあった。草津片岡鶴太郎美術館、山中片岡鶴太郎工藝館、福島片岡鶴太郎美術庭園、伊万里片岡鶴太郎工藝館の4つだ。どれも観光地の客寄せの施設のようだ。まさか補助金をもらっているわけではないだろう。秘宝館と思えばそんなに目くじらたてる必要もない。民営なら広報だし、採算が合わなければ閉館になる。

なぜ、こんなことを言うかというと、大阪市立近代美術館設立の計画を白紙に戻すと橋下大阪新市長が指示したと言うニュースを見たからだ。橋下市長は府知事として、「ワッハ上方」と「国際児童文学館」の縮小移転、交響楽団への補助金カットなどで、ナチの文化行政になぞらえる向きもある。なにも芸術を弾圧しているわけではないだろう。これらの事業の多くは利権になっていることはよく知られている。「ワッハ上方」は言わずもがな、児童文学は灰谷健次郎でも分かる通り日教組と結びついている。府補助金をゼロにされた日本センチュリー交響楽団には基本財産20億円もあるという。これはどう見ても、天下り受け入れのためだ。国の天下り法人も多額の積立金を蓄えている。

分かりやすいのは、麻生首相の時の『アニメ美術館』だ。あれは文科省が平成21年度補正予算案に計上したものだけれど幸い実現しなかった。出来ていれば当然文科省の天下り利権になる。アニメ産業が発展したのは、何も国が助けてくれたからではないし、美術評論家が芸術だと褒めてくれくれたからでもない。褒めてくれたのは、漫画が世界で評判になったので、それに便乗しようと、後から作家や評論家が騒いだだけだ。以前、文科省の映画振興の助成金騒動があったけれど、あれも衰退産業のほそぼそとした利権で、日本映画の傑作の多くはプログラムピクチャーの時代に製作されたものだ。

文化事業の助成は天下り利権だけではなく、芸術そのものを堕落させる危険を孕んでいる。







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2011.12.12[Mon] Post 23:21  CO:0  TB:0  横尾忠則  Top▲

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